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【解答速報】杏林大学 保健学部 1月29日(生物)解答・解説 2024年度入試

入試分析/解答速報

2024年02月02日

看護医療系専門進学塾の桜芽会です。

桜芽会では、各大学の看護系学科について、入試問題の解答解説を載せていきます。

今回は、2024年度 杏林大学 保健学部 1月29日(生物)の解答解説を載せます。

1月30日(生物)は、明日公開予定です。

杏林大学を志望している生徒は是非参考にしてください!

【講評】

例年通りの出題形式であった。健康福祉学科,看護学科,救急救命学科,リハビリテーション学科を志望する受験生は,知識が十分であれば解ける問題が多かったように思える。

細胞の大きさやバイオームでの細かい知識を確認しておきたい。また,臨床検査技術学科,臨床工学科,診療放射線技術学科を志望する受験生は,Ⅲ-Aの問題がどれくらいできたかが,鍵になってくる。

:細胞・代謝に関する問題であった。細胞の大きさと共生説で差がでる。

:全体的にバイオームの知識が不十分だと苦戦してしまう。要確認が必要である。

Ⅲ-A 標準:発生に関する問題である。空所が多く解きにくかったように思える。

Ⅲ-B :ホルモンに関する問題である。数問以外は,基本的に解けたであろう。

【解答】

A

問1 ア:⑤ イ:⑧ ウ:⑥ エ:⑦ オ:② カ:①

問2 キ:④ ク:③  問3 ケ:③ コ:④

問4 サ:④  問5 シ:③ ス:④  問6 セ:④  

問7 ソ:①⑤  問8 タ:①⑤  問9 チ:② ツ:③

B

問10 テ:② ト:⑤  問11 ナ:①  問12 二:②

A

問1 ア:③ イウ:③⑤ 

B

問3 エ:① カ:③ キ:③

問4 オ:⑤ キ:③ ケ:②

問5 コ:④ 問6 サ:⑦ 問7 シ:②

C

問8 ス:⑤ 問9 セ:① ソ:④

Ⅲ-A ※リード文中にあるi細胞ってなんですか!問題訂正あり?情報求む!

A

問1 ア:⑥ イ:⑨ ウ:⑤ 

問2 エ:③ オ:⑤ カ:⑨

問3 キ:④  問4 クケ:①②  問5 コサシ:②⑥⑦

B

問6 ス:② セ:④ ソ:⑥ 問7 タ:③ チ:⑥ ツ:⑥ テ:④

問8 ト:② 問9 ナニ:④⑤

Ⅲ-B

問1 ア:⑦ イ:⑧ ウ:③ エ:⑤

問2 オ:④ カ:② キ:② ク:①

問3 ケコ:③⑤ 問4:③ 問5 シ:④ ス:③ セ:⑨

問6 ソ:②③⑤

問7 タチ:②④

問8 ツ:② テ:④ ト:⑤

【解説】

A

問1・2・3

同化:単純な物質から複雑な物質を合成する。エネルギー吸収反応であり,具体例は葉緑体で行われる光合成などがあげられる。

異化:複雑な物質から単純な物質を分解する。エネルギー放出反応であり,具体例はミトコンドリアで行われる呼吸などがあげられる。

問4

ヒトの体内でデンプンからでき,呼吸基質として用いられるのは,グルコースである。

問5

ミトコンドリアは1㎛くらいであり,葉緑体は5㎛である。二つの大きさが近いことさえ把握していれば,③と④を選ぶことができる。また,葉緑体の方がミトコンドリアより大きいことを押さえておきたい。

問6

ATPの塩基はアデニンであり,糖はリボースである。リン酸を3つ持っていることから,高エネルギーリン酸結合は2ヶ所である。

問7

ホタルの発光,生体物質の合成,筋肉の収縮は,ATPを使う。また,能動輸送などにも使われることも押さえておきたい。

問8

② 酵素は,細胞内外の両方で働くため,誤りである。

③ 酵素は繰り返し利用されるため,誤りである。

④ 酵素の主成分は,タンパク質である。

問9

デンプンは,アミラーゼによって分解される。

過酸化水素は,カタラーゼによって分解される。無機触媒は,酸化マンガンである。

問10

共生説の問題である。

ミトコンドリアの元になったのは,好気性細菌である。また,葉緑体はシアノバクテリアである。

問11

細胞内で独立に分裂して増殖する。

問12

好気性細菌の方がシアノバクテリアよりも先に共生した。なぜなら,進化の過程でシアノバクテリアが先に共生してしまうと,動物になる際に葉緑体を失う過程が必要になるからである。

問1

消費者の一部に分解者が入ることから,i:生産者 ii:消費者である。

生産者は光合成も呼吸もするため,③が誤りである。

問2

一般に,熱帯多雨林は針葉樹林に比べて,落葉分解層と腐植土層などの層が薄い。

③針葉樹林では気温が低く,有機物の分解速度が遅いから。

⑤熱帯多雨林では気温が高く,有機物の分解速度が速いから。

問3・4

熱帯よりも気温が低く温帯と書いてあるので,エとオに関しては,常緑広葉樹で照葉樹林である。次に,カとキに関しては,冬に雨が多く夏に乾燥が強い地域では,常緑広葉樹で硬葉樹林である。最後に,クとケに関しては,優占種がブナという代表例 かつ 冬の寒さが厳しい冷温帯は,落葉針葉樹で夏緑樹林である。

問5

漢字の通り,夏に緑で秋冬に落葉する。

問6

降水量が少ないということから,ステップが選べる。また,イネ科が優占している。

問8

長時間放置した場合は,極相林を形成するので,陰樹林が多く優占する照葉樹林である。

問9

有機窒素化合物からアンモニウムイオンに分解する反応は,選択肢的に異化である。

また,硝酸イオンから窒素は,脱窒という。

Ⅲ-A

問1

始原生殖細胞から一次卵母細胞になるまでは,体細胞分裂をすることによって増殖する。

問2

DNAの複製や卵黄についてもしっかりと把握しておこう。

問3

まず,肉眼で見えるものを把握しましょう。

ヒトの座骨神経>ニワトリの卵>カエルの卵>ゾウリムシ>ヒトの卵

次に,光学顕微鏡で見えるものですが,核を基準に覚えましょう。

真核細胞>核>ヒトの赤血球>原核細胞(葉緑体>ミトコンドリア)

次に,電子顕微鏡で見えるものですが,

多くの細胞小器官>~ウイルス>~分子

問4

DNAは,遺伝情報を担っている。また,ヒストンに巻き付き,ヌクレオソームを形成し,それが集まって,クロマチン繊維をつくっている。そのため,クロマチンの構成要素である。

問5

減数分裂第一分裂の特徴である。今回の3つはしっかりと覚えておきましょう。

② 核相が複相から,単相に変化する。

⑥ 対合が生じる。(前期)

⑦ 中期に二価染色体が赤道面に並ぶ。

問6・7

灰色三日月環が生じるのは,選択肢からカエルである。また,カエルは端黄卵なので,卵黄が植物極側に偏っている。また,灰色三日月のあった部位には,原口が生じる。

問8

三胚葉が分化する時期は,原腸胚期である。

問9

胞胚期には,動物極側に胞胚腔ができ,中胚葉誘導が見られる。

Ⅲ-B

問1・2・3・4・5

血糖値に関する問題である。血糖調節中枢は,間脳に存在する。血糖値を下げるホルモンと上げるホルモンについてしっかりと押さえておきたい。また,その時に関わってくる自立神経である交感神経と副交感神経についても把握が必要である。最後にそのホルモンがどのような働きによって,血糖調節に関わっているかもこの問題で再確認しておきましょう。

問6

①と④は,そもそも血球とタンパク質はろ過されないので,誤りである。

問7

顔面のそうはく・けいれん・呼吸困難は,血糖値が低下した場合になるため,誤りである。

問8

血糖値・インスリンの値に注目することで解答することができる。

インスリンが全く分泌されておらず,血糖値が高いヒトは,Ⅰ型糖尿病である。

インスリンが分泌されているにも関わらず,血糖値が下がっていないヒトは,Ⅱ型糖尿病である。

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