入試分析/解答速報
2024年02月03日
看護医療系専門進学塾の桜芽会です。
桜芽会では、各大学の看護系医療学科について、入試問題の解答解説を載せていきます。
今回は、2024年度 日本大学 生物資源学部 A方式 2月2日実施 (生物)の解答解説を載せます。
日本大学を志望している生徒は是非参考にしてください!
【講評】
例年通りの出題形式であった。基本問題が多く高得点を狙いたい問題である。差がつく問題は,正誤問題であっただろう。1個選ぶことができても,2個あっている場合などがあるので正確な知識が必要である。
【解答】
〔Ⅰ〕
問1 1:⑥ 2:⑦ 3:④
問2 4:②
問3 5:⑤
問4 6:⑥
〔Ⅱ〕
問1 7:⑤ 8:⑥ 9:② 10:①
問2 11:①
問3 12:④
〔Ⅲ〕
問1 13:②
問2 14:③
問3 15:⑥
問4 16:⑥
問5 17:②
〔Ⅳ〕
問1 18:④ 19:⑤ 20:①
問2 21:①
問3 22:④
問4 23:⑤
〔Ⅴ〕
問1 24:③
問2 25:④
問3 26:③
問4 27:①
〔Ⅵ〕
問1 28:②
問2 29:⑤
問3 30:④
〔Ⅶ〕
問1 31:②
問2 32:①
問3 33:②
問4 34:④
〔Ⅷ〕
問1 35:⑥
問2 36・37:③④
問3 38:②
【解説】
〔Ⅰ〕
問1
葉緑体の構造として,把握しておきたい3つの構造がある。
その3つとは,チラコイド,ストロマ,グラナである。
問題文に「AとBがあり,後者(つまりB)が積み重なった構造」とあるため,Cがグラナであると判断ができ,Bがチラコイドであることがわかる。また,Aは二酸化炭素の固定にかかわる種々の酵素(例えば,ルビスコ)が含まれるとあるので,Aがストロマと判断できる。
問2
二酸化炭素の固定に関しては,カルビン・ベンソン回路が関わっている。
問3
アミロプラストが関係しているのは,重力屈性である。重力刺激が,茎の内皮細胞や根の根冠にあるコルメラ細胞内のアミロプラストによって感知されている。
問4
細胞内共生説の問題である。
ア:最古の生物化石は,シアノバクテリアや好気性細菌ではないため誤りである。
イ:シアノバクテリアが,真核細胞に共生して葉緑体になったため,正しい。
ウ:ミトコンドリアの起源は,細胞内共生説から説明できるため,正しい。
〔Ⅱ〕
問1
細胞膜は,リン脂質の二重層からなり,水になじみやすい親水性となじみにくい疎水性の部分が存在する。生体膜に存在する膜タンパク質は,細胞内外の物質の輸送などに働く。
問2
二酸化炭素は小さい分子であり,非極性である。そのため,細胞膜を通過するので誤りである。
問3
細胞外へ放出する機構は,エキソサイトーシスである。逆に,細胞内にいれることをエンドサイトーシスという。
〔Ⅲ〕
問1・3
室温で1時間放置した場合,血液凝固が起きていると考えられる。
液体成分(画分1)は血清であり,有形成分(画分2)は血ぺいである。
クエン酸ナトリウムを加えた場合,血液凝固が起こらないため
液体成分(画分3)は血しょうであり,血球の大きさと核の有無を考慮すると,
(画分4)には,血小板と白血球があり,(画分5)には赤血球があることがわかる。
よって,フィブリンが多く含まれるのは,②と判断できる。
問2
ア:血しょうは,血液重量の55%を占める。45%は血球である。
イ:原尿には,タンパク質はろ過されないため含まれない。
問4
ア:赤血球は,血管外に出ないので誤りである。
イ:赤血球は,血球の中で最も数が多い。
ウ:血球は,骨髄で造血幹細胞からつくられる。
問5
リード文に,血液は体重の約1/13とある。よって,Mさんの体重52kgを13で割ると4kgの血液があることがわかる。血液の密度が,1.05g/cm3である。
よって,4000g÷1.05g/cm3≒3810cm3である。
10 cm3=10000 mm3であることから,
5.0×1010個/10 cm3×3810 cm3=1.9×1013個になる。
〔Ⅳ〕
問1
真核生物のDNAは,ヒストンというタンパク質に結合し,ヌクレオソームを形成する。そのヌクレオソームが折りたたまれて,クロマチン繊維をという構造を形成する。
問2
B:塩基どうしは水素結合する。
C:U(ウラシル)に相補的な塩基は,A(アデニン)である。
問3
A:選択的スプライシングを考慮すると,正しいことがわかる。
C:転写には,プライマーが必要ない。
問4
B:真核生物ではなく,原核生物のことである。
〔Ⅴ〕
問1
Pr型とPfr型を逆にしてしまう受験生が多い。間違った場合はしっかりと復習が必要である。
問2
森林の林床などでは,陰生植物が生育しているため④が正しい。
問3
フィトクロムは,光発芽や芽生えの緑化,花芽形成に関与している。
問4
解糖系は,細胞質基質でおきる反応なので,①が正しい。
〔Ⅵ〕
問1
生得的行動を答える問題である。よって,②である。
①アメフラシは,習得的行動である。
③古典的条件づけである。よって,習得的行動である。
④カイコガは,フェロモンを感知すると,刺激の方向に直進する。また,感知できなくなるとジグザクターンを行う。
⑤雌の腹の色ではなく,雄の腹の色が赤色であることがかぎ刺激となる。
問2
15時に太陽は南西にある。つまり,巣箱の上は南西であり,餌場は南東にあることがわかればよい。
問3
ダンスの回数が減っていることと図2から,③ではなく④であることがわかる。
〔Ⅶ〕
問1
草原のバイオームはサバンナかステップであるが,温帯であることから②が正しい。
問2
荒原に関しては,①が正しい。
問3・4
A:荒原 B:陰樹林 C:低木林 D:陽樹林
遷移の順に並べると,A→C→D→Bであることを踏まえると,
問4の順になり,問3が②になることもわかる。
〔Ⅷ〕
問1
植物界以外に光合成をするのは,原生生物界と原核生物界である。
原核生物界は,シアノバクテリアや光合成細菌が光合成を行うことができる。
問2
①無胚葉動物である海綿動物がいる。
②二胚葉動物に海綿動物は入らない
⑤脱皮動物は,節足動物と線形動物である。
⑥原索動物もいるため,誤りである。
⑦ホヤは原索動物である。
問3
①菌界は従属栄養生物である。
③細胞壁をもっているが,成分はキチンである。
④変形菌類は,原生生物界である。
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