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看護医療系の仕事紹介シリーズ【臨床検査技師】

コラム

2024年07月05日

看護医療系専門進学塾の桜芽会です。

本日は医療関係のお仕事紹介シリーズ、「臨床検査技師」について解説していこうと思います!

将来医療系に進みたいけど、どんな仕事があるのかわからない、臨床検査技師になろうと思ったけど、どうすればなれるのか分からない、という人は是非ご一読ください。

臨床検査技師とは

臨床検査技師は、病気の診断や治療を目的として、医師の指示の下で各種の臨床検査を行う専門職です。

病気の診断や治療、健康の維持に必要な各種の検査(臨床検査)を行い、その結果を医師に提供します。

臨床検査は、大きく「検体検査」と「生理学的検査」の2つに分けられます。

検体検査では、血液や尿、便、髄液など患者さんの身体から採取されたものを検査し、生理学的検査では、患者さんの体に直接プローブや電極を付けて行う検査を行います。

<臨床検査技師の業務の流れ>

検体検査:採取した検体(血液、尿、喀痰など)を検査し、物質濃度や細胞の異常を調べます。

生理学的検査:患者さんの体に直接プローブや電極を付けて行う検査で、心電図、超音波、脳波などが含まれます。

結果報告:検査結果を医師に報告し、診断や治療に役立てます。

臨床検査技師は、医療スタッフの一員として、重要な役割を担っています!

臨床検査技師のメリット/デメリット

臨床検査技師の仕事内容について理解したところで、臨床検査技師のメリットやデメリットを見てみましょう。

便宜上、メリットやデメリットと書いていますが、もしかしたら受け取る人によってはメリットとデメリットは逆になるかもしれませんので、参考程度に見てください。

(デメリット:毎日忙しい→メリット:やりがいがあるなど)

メリット

社会貢献度の高さ:もちろん医療関係の仕事は全てが当てはまりますが、臨床検査技師はその中でも、病気の早期発見や治療に貢献し、多くの人々の健康をサポートする役割があります。

専門性と安定性:臨床検査技師は国家資格です。比較的年齢やブランク(産休や育休)に関係なく働くことができます。また、医療業界の需要は高いので、安定した雇用環境が期待できます。

認定資格取得の容易さ:医療関係の国家資格は医師免許をはじめ、取得難易度が高いものが多いですが、臨床検査技師の国家資格は比較的取得が容易な部類に入ります。ただし、特定の大学や専門学校を卒業する必要があります(後述)。

地域性:上記でも述べたように、医療関係の需要は地域に関わらず存在しています。よって、資格さえ持っていれば、全国どこでも働くことが可能です。

デメリット

給料:医者や看護師と比べると、給与が低い傾向にあります。臨床検査技師の年収は、経験年数や所属する施設によって異なりますが、一般的には300万円から500万円程度とされています。

日本における平均年収が460万円ほどということを考えると、もしかすると少し低く感じられるかもしれません。

忙しさ:他の医療系の仕事と同じく、臨床検査技師の仕事も忙しいです。具体的には、病院によりますが夜勤があったり、学会や勉強会に参加するなどして休みが潰れる場合などもあります。

ただ、これらは働く病院や自分のキャリア選択によって必要ない場合もあるので、うまく調整することが大切です。

臨床検査技師の働き方

臨床検査技師は、病気の診断や治療、健康の維持に必要な各種の検査(臨床検査)を行い、その結果を医師に提供する医療技術職です。

主戦場はもちろん病院ですが、病院とは言っても規模やその機能が違っていたり、病院以外で働いている人もいます。

<病院>

病院勤務では、入院および外来患者さんの検査を行います。検体検査と生理機能検査が決められたローテーションでまわることが多く、幅広い検査に携わります。

健康診断や人間ドックでの検査で臨床検査技師の方と接したことがある方も多いのではないでしょうか。

<診療所>

診療所でも検査を行いますが、規模や設備が異なります。診療所は病院よりも病床数が少ない、または病床がない場合もあります。

<臨床検査センター>

検査を専門に行う施設で、病院とは異なる環境で働くこともあります。

<製薬会社、医療機器メーカー>

病院だけではく、製薬会社や医療機器メーカーをはじめとした民間企業でサラリーマンとして働く人もいます。この場合は、検査技術の開発や、製品の評価に携わることがあります。

臨床検査技師の資格を取ったからといって、必ずしも臨床検査技師になる必要はありません。

むしろ、ある程度臨床検査技師として現場で働き、その知見を持って民間企業に転職することで、自分の強みが発揮されるかもしれません。

臨床検査技師になるには

臨床検査技師になるためには、臨床検査技師の養成課程を修了する必要があります。大学や専門学校での専門の養成課程を修了した後、国家試験を受験し、合格者がはれて臨床検査技師になることができます。

国家資格の合格率は、新卒が85~90%、既卒が20%~40%程度で、全体としては70%〜80%です(ちなみに大学新卒に限っては合格率90%程度です)。

国家資格を取得し、臨床検査技師になれたとしても、就職しなければ働くことはできません。

臨床検査技師の就職率や採用倍率を見てみると、臨床検査技師の全国有効求人倍率は約1.421となっており、求職者と求人の総数は大きく離れていないようです。

ちなみに、大卒と専門卒ではどうキャリアが違ってくるのでしょうか。医者や看護師と同じく、臨床検査技師も大学病院で働いたり、学会で論文を発表することもあります。

その際に、大学を出ていた方が有利になる場合があったり、給与が違ったりと、大卒の臨床検査技師の方が有利な場合が多いです。

臨床検査技師の専門学校が3年課程であることを考えると、たった一年の差で給与体系などが異なるのであれば、大学に進学することをお勧めします。

臨床検査技師になれる!オススメの大学

先ほども述べた通り、臨床検査技師は国家試験に受かってしまえば、大学の偏差値はさほど関係ありません(この大学病院に勤めたい、などの希望がある場合は別ですが)。

また、医学部ほどではないにせよ、看護を含む医療系の学部は私立では学費が非常に高いことで有名です。

ですので、もちろん偏差値や学力が許すのであれば、学費の安い国立大学をお勧めします。

もちろん、地元に近い方がいいのであれば、私立から探すのもありだと思います。

繰り返しになりますが、国家資格である臨床検査技師は大学の偏差値はそこまで気にする必要はありません。

自分のレベルに合った偏差値群(チャレンジ校は少なくても良い)の大学の中で、立地や授業、環境などを重視して志望校を決めてください。

さて、臨床検査技師になるためにお勧めする大学で外せないのは「国家試験合格率」でしょう。

国家試験は自分で勉強するものだから、個人のやる気が1番大事なのでは?と思われるかもしれません。

確かに、最も重要なのは個人の努力ということは言うまでもありません。しかし、国家試験は大学の授業の内容からも多くの分野が出題されます。

国家試験対策も含め、大学の授業内容は決して侮れません。何を基準に志望校を選んで良いか分からないと言う人は、とりあえず合格率にも目を通してみましょう。

参考:大学別2024年国家試験合格数

まとめ

いかがでしたでしょうか。臨床検査技師は医者、歯医者、看護師よりもマイナーな印象がありますが、医療の現場にはなくてはならない存在です。

なかなか病院でも意識しなければ関わらない(関わっていても意識していない)職種かもしれませんが、健康診断などでは大変お世話になっています。

看護協会のイベントでも、臨床検査技師の方がお仕事内容を一般来場者向けに分かりやすく説明してくれたりしています。

もし機会があればそのような地域のイベントに参加し、臨床検査技師という仕事を知ってみてください。

そして、臨床検査技師になりたい!という方がいらっしゃれば、我々がその受験を全力でサポートします。また、桜芽会では看護医療系という同じ目標に向かって進む仲間がたくさんいます。

ぜひお気軽にご連絡ください。

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