参考書
2024年08月14日
看護医療系専門進学塾の桜芽会です。桜芽会のTAが、看護学部、家政学部、医療衛生分野向けの参考書をレビューするシリーズです。
現代文の読解力は、看護学部、家政学部、その他医療衛生分野を目指す学生にとって非常に重要ですが、どうしても他の科目の勉強に時間が取られてしまい、現代文の勉強は後回しになりがちです。
現代文の読解力を高めるためには、基礎からしっかりとした訓練が必要です。特に高校生の段階では、基礎的な読解力を身につけることが、将来的な専門知識の理解や応用に直結します。
『駿台受験シリーズ現代文読解基礎ドリル』は、現代文の基礎から学びたい学生にとって非常に有用な参考書です。このドリルは、短い課題文を通じて現代文の読解力を養成することを目的としており、取り組みやすい構成となっています。
基礎力をしっかりと身につけることは、看護学部や家政学部、その他医療衛生分野の受験対策に必ず役に立ちます。
著者、出版社、定価
- 著者: 池尻俊也
- 出版社: 駿台文庫
- 定価: 935円(税込)
レベル
この参考書は、高校1年生から3年生、偏差値50〜60の志望校を目指す学生に適しています。特に、現代文の基礎力を強化したい人に最適な内容です。
特に現在、一般的なレベルの模試で偏差値50がなかなか取れない、という人はぜひ本書を手に取ってほしいと思います。
どんな人におすすめか
- 看護学部や家政学部を目指す人
- 医療衛生分野の学部を志望する人
- 一般的なレベルの模試で偏差値50に手が届かない人
- 基礎から現代文を学び直したい人
- 短い課題文で反復学習をしたい人
メリット
視覚的に覚えやすい
『現代文読解基礎ドリル』は、短い課題文を使用しているため、集中力を持続させながら学習できます。具体的なイラストはありませんが、構造的にわかりやすく整理された問題が特徴で、視覚的に情報を整理しやすい設計となっています。各問題はシンプルで明確に整理されており、視覚的に捉えやすくなっています。
様々な読解法の習得
本書では、「論と例」「対比」「心情」といった読解法を各章で学び、その後対応した問題を解くことで、各読解法の理解を深めることができます。これにより、文脈に応じた適切な読解方法を身につけることができます。看護や家政、医療衛生分野における専門書や論文の理解力も向上します。
多くの演習問題
評論48題、小説10題、総合的な復習問題3題と、計58題の演習問題が収録されています。これにより、基礎的な読解力を反復学習することで確実に身につけることができます。多くの問題を通して、様々な文章に対応できる力を養成します。特に、幅広いジャンルの文章に触れることで、どのような内容の文章にも対応できる総合的な読解力を育成します。
学習の進捗が確認できる
総合的な復習問題が設けられているため、学習の進捗を確認しながら進めることができます。各章ごとに学習した内容を確かめることができるため、自分の理解度を把握しながら学習を進めることが可能です。これにより、弱点を補強しつつ、効率的に学習を進めることができます。
デメリット
ボリュームが多いため計画的な学習が必要
現代文演習は1問解くのにも時間がかかります。そのため、問題数が多いと計画的に学習を進めないと途中で挫折する可能性があります。特に受験勉強の多忙な時期に一気に取り組むのは大変なので、長期的な学習スケジュールを立てることが重要です。例えば、1日1題を目安に進めることで、無理なく全問題を消化できます。
記述問題がない
本書は現代文の基礎力の醸成を目的としています。そのため、すでに現代文の基礎力があり、ある程度文の構造なども理解している人や、記述の力を上げようと思っている人に関しては本書は適していません。このレベルが優しすぎると感じる人は、後に挙げる「クリアした後に進むといい参考書」を参照して下さい。
内容とその特徴
短い課題文で学べる
『駿台受験シリーズ現代文読解基礎ドリル』では、短い課題文を通じて基礎的な読解力を養成します。各課題文は簡潔でわかりやすく、初学者でも取り組みやすい構成になっています。短い文章を多く扱うことで、集中力を持続させながら効果的に学習できます。
各種読解法の実践
各章では、論と例、対比、心情など、様々な読解法を学び、その後対応する問題を解くことで理解を深めます。読解法をしっかりと身につけることで、どのような文章にも対応できる力を養います。
総合的な復習問題
本書には総合的な復習問題が含まれており、学習した内容を総括的に確認することができます。復習問題を通じて、自分の理解度を確認し、弱点を補強することができます。
演習問題の多さ
評論48題、小説10題、総合的な復習問題3題と、計58題の演習問題が収録されています。これにより、幅広いジャンルの文章を通して基礎的な読解力を身につけることができます。
解答・解説の充実
解答・解説が別冊で用意されており、問題の理解を深めるための参考になります。簡潔ながらも的確な解説が含まれているため、学習の手助けになります。
使い方
学習スケジュールの例
- 初週: 1日1題を目安に短い課題文を解く。
- 2週目: 前週に学んだ読解法を復習し、新たに1日1題を解く。
- 3週目以降: 各章の総合的な復習問題を解きながら、新しい読解法や課題文に取り組む。理解度を確認しながら進め、定期的にこれまで学んだ内容を復習することで、確実に読解力を身につける。
具体的な使用方法
- 短い課題文に取り組む: 1日1題を目安に短い課題文を解き、読解力を少しずつ向上させる。短時間で集中して取り組むことが重要です。
- 読解法を習得する: 各章で学ぶ読解法を理解し、その後の練習問題で実践する。特に重要なポイントや傾向を把握することで、効率的に学習を進めることができます。
- 復習を徹底する: 学習した内容を忘れないように、定期的に復習問題を解いて確認する。総合的な復習問題を通じて、自分の理解度をチェックし、弱点を補強することが大切です。
使用時期
- 高校1年生: 基礎的な現代文の読解力を身につける時期として最適。学校の授業と並行して使うことで、基礎力をしっかりと固めることができます。
- 高校2年生: 中級レベルの読解力を強化する時期。受験に向けた準備を本格化させるために、本書を活用して基礎力をさらに向上させることが重要です。
- 高校3年生: 総仕上げとして、復習を中心に取り組む時期。受験直前の読解力強化に役立て、実戦的な問題にも対応できるように準備を整えます。
分量と習得時間
- 分量: 149ページ
- 習得時間: 1日1題を目安に進めることで、約2ヶ月で全問題を一巡できる。
つまずいたら戻るといい参考書
『現代文キーワード読解』(Z会出版)
基礎的な読解力を養うために、語彙力や読解のポイントを重点的に学ぶことができる参考書です。特に、現代文の基礎力に不安がある場合、こちらの参考書を併用することで、より効果的に学習を進めることができます。
クリアしたら進むといい参考書
『駿台受験シリーズ現代文読解標準ドリル』(駿台文庫)
今回紹介した「駿台受験シリーズ現代文読解基礎ドリル」の一つ上のレベルに位置付けられている参考書で、著者も同じ池尻俊也氏です。構成も似ているので学びやすく、クリアしたら進むといい参考書としてピッタリのものです。
『現代文読解力の開発講座』(駿台文庫)
さらに高度な読解力を目指す場合、より難易度の高い文章や複雑な文脈での読解を学ぶことができる参考書です。受験においても高得点を狙うための力を養成することができます。
コメント
『駿台受験シリーズ現代文読解基礎ドリル』は、丁寧な解説と体系化された文章構成問題を解くことで、文章読解を効率的に学習できる参考書です。
特に看護学部、家政学部、その他医療衛生分野を目指す学生にとって、現代文の読解力を高めることは、専門知識の習得や受験対策において大いに役立ちます。本書を使用することで、単語の意味を深く理解し、実際の文章中で適切に使う力を養うことができます。
レベルが非常に優しく、解説も図解のような形が多いので、初心者でも自学自習がしやすい参考書です。また、次のレベルである『駿台受験シリーズ現代文読解標準ドリル』も用意されているので、中級までの内容をまとめて学習できるようになっています。
まとめ
『駿台受験シリーズ現代文読解基礎ドリル』は、初級から中級レベルの現代文読解の力をつけたい生徒に最適の参考書です。
全く現代文の点数が取れない人でも自学自習がしやすく、看護学部や家政学部、その他医療衛生分野の受験においても大いに役立ちます。
特に、図解された解説はこの参考書を学習する時のみならず、模試やテストでも使える解法が多いので、実際の入試問題や実務に直結する応用力を養うことができます。『駿台受験シリーズ現代文読解基礎ドリル』を活用し、効果的に読解力を向上させましょう。
看護医療系専門進学塾桜芽会へのお問い合わせ
入塾やご質問事項に関しては、「お問い合わせ」または「LINE無料相談」からお気軽にご連絡ください。
面談はリモートでも受け付けております。
無料LINE相談
随時受付中
無料
体験・相談
お申し込みはこちら