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【看護医療系に強い塾オススメ】数学Ⅰ・A基礎問題精講レビュー

参考書

2024年08月18日

看護医療系専門進学塾の桜芽会です。桜芽会のTAが、看護学部、家政学部、医療衛生分野向けの参考書をレビューするシリーズです。

数学は大学受験において、多くの学部で必須科目とされている重要な科目です。特に看護学部や医療衛生分野を目指す受験生は数学Ⅰ・Aのみが受験科目になっている人も多いでしょう。

数学が得意でない方や、学習に不安がある方も多いかもしれませんが、基礎を確実に固めることで、数学に対する苦手意識を克服し、実践的な問題にも対応できる力を養うことができます。

そんな数学Ⅰ・Aの基礎固めに最適な一冊が『数学Ⅰ・A基礎問題精講』です。この参考書は、基礎から段階的に学習できるように工夫されており、数学が苦手な人でも無理なく取り組める内容となっています。

この記事では、この参考書の特長や使い方、そしてどのような学生におすすめかについて詳しく解説していきます。これからの受験勉強に役立ててください。

著者、出版社、定価

  • 著者: 上園信武
  • 出版社: 旺文社
  • 定価: 1,320円(税込)

レベル(志望校の偏差値)

『数学Ⅰ・A基礎問題精講』は、偏差値50~60程度の中堅大学を目指す受験生向けに設計されています。基礎的な内容を重視しつつ、入試に対応できる力を養うことができます。数学が苦手な人から、基礎の確認をしたい人まで幅広く対応しています。

どんな人におすすめか

この参考書は、以下のような人におすすめです。

  • 基礎を固めたい人: 数学が苦手な人や基礎からしっかりと学びたい人に適しています。
  • 中堅大学を志望する人: 偏差値50~60の大学を目指す場合、基礎を固めて実力を高めるために最適です。
  • 効率的に基礎を学びたい人: 短時間で基礎を習得し、入試に必要なレベルまで引き上げたい人向けです。

メリット

  • 分かりやすい解説: 各問題の解説が丁寧で、初学者でも理解しやすいです。
  • 基礎固めに最適: 基礎から徐々に難易度を上げていく構成で、無理なく学習を進められます。
  • 問題数が適量: 無駄のない問題選定で、効率よく基礎を学べます。

デメリット

  • 発展的な内容が少ない: 高偏差値の大学を目指す人には物足りないかもしれません。
  • 演習不足: より多くの問題を解きたい場合、別の問題集との併用が必要です。

内容とその特徴

『数学Ⅰ・A基礎問題精講』は、数学Ⅰ・Aの基礎を徹底的に固めることを目指した参考書です。各章は、教科書に沿った基礎的な内容から始まり、徐々に入試レベルの問題へと進んでいく構成になっています。全体の流れは「基礎問題→精講→解答→ポイント→演習問題」という順序で、基礎知識をしっかりと理解しながら学習を進めることができます。

基礎問題

まず、基礎問題を通じて各章で扱う内容を確認します。これにより、数学Ⅰ・Aの重要な概念や公式を整理し、理解を深めることができます。問題は基礎的な内容に焦点を当てているため、数学が苦手な人でも無理なく取り組むことができます。

精講

次に、各問題に対する詳しい解説「精講」があります。この部分では、問題の解法を一つひとつ丁寧に説明しており、理解を深めるためのポイントも示されています。また、公式や定理の適用方法、注意すべき点などが詳述されているため、問題の背後にある理論や考え方も自然と身につきます。

解答

精講で解説された内容を踏まえて、解答が掲載されています。解答は手順を追ってわかりやすく記載されており、途中の計算過程や考え方もしっかりと書かれています。自分で解答を導き出した後、この部分を参考にすることで、自分の解法が正しいかどうか、またはより良い解法があるかを確認することができます。

ポイント

「ポイント」セクションでは、問題を解く上で特に重要な考え方やテクニックがまとめられています。これにより、複数の問題を解く中で共通する解法のパターンや、受験に役立つ解答のテクニックを身につけることができます。この部分をしっかりと押さえておくことで、入試本番でも同じような問題に対応できる実力が養われます。

演習問題

最後に、理解を定着させるための演習問題が用意されています。この問題は、基礎問題や精講で学んだ内容を実際に使って解くことで、知識を確実なものにします。また、演習問題にはバリエーションがあり、基本的な問題から応用的なものまで幅広く取り扱っています。これにより、様々なパターンの問題に対応できる柔軟な思考力が鍛えられます。

使い方(学習スケジュールの例や具体的な使用方法)

学習スケジュール例

  1. 第1週目: まずは各章の基礎問題を解き、基礎力を確認。
  2. 第2週目: 精講部分を読み、理解を深める。
  3. 第3週目: 演習問題を解き、実践力を鍛える。

使用方法

  • 1日30分~1時間: 毎日コツコツと進めるのがポイント。各章を順に進め、解けなかった問題は必ず解説を読んで理解しましょう。
  • 週末に復習: 平日に学んだ内容を週末に振り返り、理解を定着させます。

使用時期

  • 高校1年生から2年生: 数学Ⅰ・Aの学習が始まった時点から使用を開始し、基礎固めに取り組みます。
  • 高校3年生: 入試対策として、基礎の確認や弱点補強に使用します。

分量・習得時間

全296ページで、しっかりと取り組むと3~4ヶ月程度で習得可能です。1日1時間程度の学習を継続することで、無理なく終えることができます。

つまずいたら戻るといい参考書

チャート式基礎からの数学Ⅰ・A(白)

もし理解が追いつかない場合は、『チャート式基礎からの数学Ⅰ・A(白)』を使って、さらに詳しく基礎を学びましょう。この参考書は、より細かいステップで解説が進むため、つまずきやすい部分を丁寧に補強できます。

ただし、白チャートは分厚いです。心が折れないように注意してください。

カルキュール 数学I・A 基礎力・計算力アップ問題集

数学Ⅰ・A基礎問題精講で理解が追いつかない場合は、基本的な数学の定義、定理、公式や基礎計算が疎かになっている場合が多いです。

ただの計算と侮るなかれ、計算ができれば数学ができるというわけではありませんが、数学ができる人で計算ができない人はいません。

本書は教科書レベルの計算問題を扱っているので、計算練習にはもってこいです。

クリアしたら進むといい参考書

チャート式基礎からの数学Ⅰ・A(黄)

標準問題精講は基礎レベルから標準レベルの問題を扱っていますが、やや問題を絞ってくれているような印象です。

より網羅的に標準レベルの問題を定着させる意味でも、黄色チャートは次のステップの問題集としては間違いないでしょう。

例題から学ぶ数学

黄色チャートは分厚すぎて心が折れる・・・という人は、例題から学ぶ数学をおすすめします。あまり有名ではないかもしれませんが、こちらは自習用教材+演習用教材が一つになった隠れた名著です。

ただ、レベル的には基礎問題精講とかぶっている部分も多いので、知識や解放を定着させる意味で本書を利用すると良いでしょう。

コメント

『数学Ⅰ・A基礎問題精講』は、特に基礎を固めたい受験生にとって心強い一冊です。数学が得意ではない学生でも、各章の解説を丁寧に読むことで、理解を深め、確実に実力を伸ばすことができます。また、問題数が厳選されているため、無駄なく学習を進められるのも魅力です。効率的に基礎力を養うことで、数学に対する自信を持ち、他の科目の学習にも良い影響を与えるでしょう。

数学は理解が進むと、学習のモチベーションも上がり、他の問題集に取り組む際にもスムーズに進められるようになります。この参考書をきっかけに、数学が苦手から得意科目に変わる可能性も十分にあります。コツコツと取り組むことで、基礎力をしっかりと養い、自分の目標に向かって前進してください。

まとめ

『数学Ⅰ・A基礎問題精講』は、基礎からしっかりと数学Ⅰ・Aを学びたい受験生に最適な参考書です。看護学部や医療衛生分野を目指す学生にとって、数学の基礎を固めることは合格への大きな一歩です。この参考書を活用して、日々の学習に取り組むことで、確実に実力を伸ばし、自信を持って入試に臨むことができるでしょう。

基礎から応用まで段階的に学べる設計になっており、数学Ⅰ・Aの理解を確実に深めるための構成が整っています。特に、解説の丁寧さや問題のバリエーションが豊富な点が特徴で、受験生が自信を持って入試に臨めるようになるでしょう。基礎力を確実に固めたい人にとって、非常に有用な一冊です。

また、この参考書で学んだ基礎をもとに、次のステップに進む際の準備も万全になります。最終的な合格を目指して、しっかりと基礎を固めることが重要です。長い受験勉強の過程で、この参考書が大きな力になることを信じて、計画的に学習を進めてください。

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