入試分析/解答速報
2025年01月30日

看護医療系専門進学塾の桜芽会です。
桜芽会では、各大学の看護系学部について、入試問題の解答解説を載せていきます。
今回は、杏林大学保健学部 2025年度 1月30日実施入試 生物の解答解説を載せます。
杏林大学保健学部を志望している生徒は是非参考にしてください!
🌸桜芽会では毎年看護系大学/学部の入試解答速報を作っています🌸
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なるべく解答速報を作ります!
<追記>
・解答速報作成の依頼が多く、時間の関係上、2025年度は「英語」「数学」「生物」に科目を絞らせていただいております。何卒ご理解いただけますと幸いです。
・ⅢAの解答を追加しました。
※間違いを見つけた場合も上記からご連絡ください。確認し、訂正させていただきます。
講評
大問1は細胞について,大問2は生態系,大問3は恒常性と免疫からの出題である。
1日目に比べて2日目は難易度は上がっている。すべて選ぶ形式の問題が多く,消去法が使えない。また免疫では迷う選択肢もあったため,苦しんだ受験生も多かったと思われます。
1日目も免疫は出題されたので,改めて復習しておきましょう。今年はどの大学も頻出です。
解答解説
Ⅰ
問1 ア⑤ イ③ ウ④
問2 エ② オ⑤ カ④
核は主にタンパク質とDNAからなる染色体を含んでおり,酢酸カーミン液や酢酸オルセイン液で染色される。
問3 キ⑥ ク① ケ⑦
ミトコンドリアは呼吸を行っており,有機物から生命に必要なエネルギーを取り出している。
植物細胞では発達した液胞が観察され,老廃物の蓄積や浸透圧調節を行っている。
また,アントシアンという色素が含まれていることもある。
問4 コ④ サ③
真核生物は核や多くの細胞小器官をもっている。
原核生物は核膜で包まれた核はないが染色体はある。ほとんどの細胞小器官は存在しない。
問5 シ⑦
細胞膜,細胞壁は5~10nm。ミトコンドリアは約2μm,大腸菌は約3μm,葉緑体は約5μmである。
問6 ス②④
①グルコースを分解するとデンプンにはならない。デンプンを分解してグルコースにするのは光合成である。
②炭水化物,タンパク質の他に脂肪も分解される。
③光エネルギーは関与しない
⑤同化の代表例としては光合成がある。
⑥従属栄養生物も呼吸を行う。
⑦燃焼は一気に分解されるが,呼吸では段階的におだやかに分解されるので,徐々にエネルギーが放出される。
問7 セ③⑥⑦
まず,原核生物は核を持たないため,大腸菌とネンジュモ(シアノバクテリア類)。
またヒトの赤血球は脱核しているため,核を持たない。
ちなみにタマネギのりん葉表皮細胞は地下に埋まっているため核はあるが,葉緑体はもっていないため,光合成は行わない。
問8 ソ⑦ タ⑧ チ⑤ ツ④
ヌクレオチドは塩基,糖,リン酸から構成されている。
問9 テ②
DNAの塩基はA,T,C,Gなのに対し,RNAの塩基はA,U,C,Gである。
問10 ト③ ナ① 二④
ヒト:100-30.9-19.8-29.4=19.9
酵母:100-31.2-18.7-32.9=17.2
大腸菌:100-24.7-25.7-26.0=23.6
問11 ヌ,ネ③④
相補性なので,AとT,GとCのそれぞれの割合はほぼ同じくなる。
よって,塩基(1)と塩基(4),塩基(2)と塩基(3)の割合がほぼ同じであると考える。
問12 ノ③
Ⅱ
問1 ア,イ①④(順不同)
②1981年~2020年の40年間の平均気温は約0.8℃上昇している。
③1941年~1970年の30年間の平均気温はあまり変化は見られない。
問2 ウ,エ①③(順不同)
年ごとにジグザグになっているのは,植物の光合成速度の変動に関連している。
夏は光合成を盛んに行うため,二酸化炭素濃度が低くなる。一方冬は光合成がやや抑制されるため,二酸化炭素濃度が高くなる。
問3 オ⑥ カ③ キ④
赤道付近の亜熱帯多雨林(アフリカ,南アメリカ,東南アジアなど)では森林の伐採が進んでいる。
問4 ク⑤ ケ③ コ② サ⑧ シ⑥
地表面からの熱を吸収する作用がある気体を温室効果ガスといい,二酸化炭素,フロン,メタンがある。
ちなみにフロンはオゾン層の破壊の原因でもあるので,整理していこう。
問5 ス③ セ⑤ ソ① タ②
外来種は天敵がいないため,生態系のバランスを崩し固有種を絶滅される可能性もある。
外来種としてはオオクチバス,アライグマ,アメリカザリガニ,カミツキガメ,セイヨウタンポポなどがある。
富栄養化によって植物プランクトン(や動物プランクトン)が異常発生するとき,淡水域だとアオコ(水の華),海水域だと赤潮という。
ⅢA(臨床検査技術学科,臨床工学科,診療放射線技術学科)
問1 ア②
静止電位ではナトリウムポンプと非電位依存性カリウムチャネルが開いている。
問2 イ①
電位依存性ナトリウムチャネルが開口し,活動電位が立ち上がる。
問3 ウ①
電位依存性ナトリウムイオンチャネルが開口し,Na+が細胞内に流入する。
問4 エ④
電位依存性カリウムイオンチャネルが開口し,K+が細胞外へ流出する。
問5 オ②
0.5m秒の間隔なので,時間的加重が生じると考えられる。加重では電位が合算して記録される。
問6 カ① キ③
刺激点1から記録点1は刺激してから約1m秒で立ち上がっているので、記録点1から記録点2はその2倍の距離があることに注意。刺激点2から記録点1,記録点2は等距離にあるため,同じ時間でのグラフの立ち上がりとなる。
問7 ク② ケ① コ⑧ サ⑦ シ⑤ ス⑥ セ④
骨格筋は多核の筋繊維からできており,そのなかにアクチンフィラメントやミオシンフィラメントである筋原繊維がある。アクチンフィラメントがミオシンフィラメントに滑り込むようにして収縮する機構を滑り説という。収縮するときは,サルコメア,明帯は短くなるが,
暗帯は変わらない。
問8 ソ⑤
問9 タ③ チ④
筋小胞体からCa2+が放出されると,トロポニンに結合し,トロポミオシンの構造が変化する。
問10 ツ⑤
神経終末においてもカルシウムイオンが流入することで,神経伝達物質(アセチルコリン)が分泌され,筋細胞に刺激が伝わる。
ⅢB(健康福祉学科,看護学科,救命救急学科,リハビリテーション学科,臨床心理学科)
問1 ア④ イ⑦ ウ② エ⑧
体内の細胞の周囲は体液(血液,組織液,リンパ液)で囲まれている。
体内環境を一定に保つために,神経系による速い反応と,ホルモンによる遅い反応がある。
問2 オ⑤ カ④ キ⑦ ク③
神経細胞(ニューロン)は細胞体と神経繊維に分かれる。細胞体には核があり,小さな突起である樹状突起がある。神経繊維では長い軸索があり,髄鞘が巻き付いている場合もある。
自律神経には交感神経と副交感神経があり,交感神経は脊髄から分岐し,副交感神経は中脳,延髄,脊髄の下部(仙髄)から分岐する。
問3 ケ⑥ コ④
ホルモンは内分泌腺から分泌され,血液中に放出されて全身をめぐる。そして特定の器官(標的器官)の受容体にのみ結合し作用する。
問4 サ⓪ シ②
自律神経の最高中枢は間脳視床下部である。
交感神経と副交感神経は拮抗的に作用し,交感神経は瞳孔の拡大,気管支の拡張,心拍の促進,胃のぜん動運動の抑制,排尿の抑制があり,これらの逆が副交感神経と覚えるとよい。
ただし,立毛筋の収縮,体表血管の収縮などは交感神経のみしか分布していない。
問5 ス,セ,ソ②③⑥(順不同)
①バソプレシンは脳下垂体後葉から放出される。
④Ⅰ型糖尿病はインスリン分泌不足である。(自己免疫疾患)
⑤血糖変化はすい臓でも感知される
⑦脳下垂体後葉のホルモン分泌は,神経分泌細胞によって産生される。
問6 タ①②⑥⑦(※③)
B細胞から分化する形質細胞もリンパ球と定義することもある。
問7 チ④⑤⑧
問8 ツ⑤⑥⑧
補足説明として,ヘルパーT細胞に抗原提示をする細胞には,樹状細胞のほかマクロファージやB細胞などがあるが,活性化されていないT細胞を活性化することができるのは,活性化した樹状細胞だけである。
問9 テ,ト③④(順不同)
③HIVはヘルパーT細胞に感染し,免疫機構を低下させる。
④ランゲルハンス島B細胞が攻撃されるのがⅠ型糖尿病である。
問10 ナ①④⑤
①血球はすべて造血幹細胞から産生される。
②血液凝固反応は適応免疫ではない。
③物理的,化学的防御である。
④二次応答は適応免疫である。
⑤予防接種(ワクチン療法)は適応免疫である。
⑥NK細胞は抗体を産生しない
⑦炎症は自然免疫である。
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