入試分析/解答速報
2025年02月05日

看護医療系専門進学塾の桜芽会です。
桜芽会では、各大学の看護系学部について、入試問題の解答解説を載せていきます。
今回は、順天堂大学医療看護学部 他 2025年度 (B日程) 生物の解答解説を載せます。
順天堂大学医療看護学部を志望している生徒は是非参考にしてください!
🌸桜芽会では毎年看護系大学/学部の入試解答速報を作っています🌸
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なるべく解答速報を作ります!
<追記>解答速報作成の依頼が多く、時間の関係上2025年度は「英語」「数学」「生物」に科目を絞らせていただいております。何卒ご理解いただけますと幸いです。
<追記2>国語の解答速報作成は、大学を限定し、時間が許す限り実施します。
※間違いを見つけた場合も上記からご連絡ください。確認し、訂正させていただきます。
講評
第1問は細胞周期の計算,第2問は免疫,第3問は細胞と分子,タンパク質の構造と性質,第4問は包括適応度,血縁度の問題である。細胞周期の問題は横軸にDNA相対値,縦軸に細胞数のグラフの読み取りができれば完答できる。
第2問は免疫を広い範囲での出題だったので,知識の抜けが無いようにしたい。第3問はタンパク質の空欄補充でやや入りにくいところもあった。第4問で大きく差がついたであろう。まず問1の二倍体生物での遺伝子を共有する割合を求めて,問2で一倍体生物(アリやミツバチ)の場合を考える。
最初の方で間違えてしまうと芋づる式に失点してしまう問題である。包括適応度,血縁度の問題としては網羅的で非常に良問ではあるが,受験生としては苦戦したと思う。
解答
第1問
問1
(1) A:⑤・⑥・⑦ B:② C:④ D:① E:③ F:①
(2):③
(3):④
問2
(1):① (2):③ (3):① (4):②
第2問
問1
(1) A:⑤ B:⑥ C:⑨ D:⑦ E:② F:①(⑧) G:③
(2):② (3):③
問2
(1):② (2):① (3):③
問3
ア:④ イ:⑥ ウ:⑪ エ:⑨ オ:② カ:⑦ キ:① ク:⑭ ケ:⑬ コ:③ サ:⑤ シ:⑧ ス:⑫
第3問
問1
(1) ア:② イ:① ウ:⑦ エ:⑧ オ:⑥ カ:④ キ:⑤ ク:③
(2):②
問2
(1) ア:⑧ イ:⑤ ウ:⑦ エ:⑥ オ:① カ:② キ:⑫ ク:⑬ ケ:⑭ コ:⑩ サ:④ シ:⑨ ス:⑪
(2):⑤
(3):④
第4問
問1
(1):④
(2):④
(3):①
(4):⑥
(5):⑤
問2
(1):①
(2):④
(3):②
(4):④
(5):③
(6):③
解説
第1問
問1
(1) A:⑤・⑥・⑦ B:② C:④ D:① E:③ F:①
(2):③
細胞周期のそれぞれの時期の細胞数と,その時期にかかる時間の長さは比例するので,
細胞周期をx時間とすると,
400:12=x:0.72 x=24時間
(3):④
DとFは分裂前期の細胞なので,分裂前期の細胞数は20個。20/400×24h=1.2時間
問2
(1):① (2):③ (3):① (4):②
(3)DNA量2の細胞数はG2と分裂期(M期)の細胞数の合計である。
問1より分裂期の細胞数は12+8+8+10+12=50個なので,
80-50=30個がG2期の細胞数となる。
よって30/400×24=1.8時間
(4)S期の細胞数は400-240-80=80個
よって80/400×24=4.8時間
第2問
問1
(1) A:⑤ B:⑥ C:⑨ D:⑦ E:② F:①(⑧) G:③
(2):② (3):③
Fは基本的にはマクロファージによる食作用であるが,ヘルパーT細胞の作用に好中球の活性化による食作用もある。
問2
(1):② (2):① (3):③
問3
ア:④ イ:⑥ ウ:⑪ エ:⑨ オ:② カ:⑦ キ:① ク:⑭ ケ:⑬ コ:③ サ:⑤ シ:⑧ ス:⑫
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)がヘルパーT細胞に感染し,徐々に破壊していく。
免疫機能が低下した状態をAIDS(後天性免疫不全症候群)といい,日和見感染しやすくなる。
自己免疫疾患の例としては他にⅠ型糖尿病やバセドウ病などがある。
アレルギーは過剰な抗原抗体反応の結果であり,アレルゲンとしてそば,ネコの毛,卵などがある。その中で生命にかかわる重篤な症状を引き起こすことをアナフィラキシーショックという。
第3問
問1
(1) ア:② イ:① ウ:⑦ エ:⑧ オ:⑥ カ:④ キ:⑤ ク:③
細胞壁は原核細胞,真核細胞ともにある。リボソームは原核細胞,真核細胞ともに存在する。
ここで原核細胞がもっている構造体をまとめると,染色体(DNA),細胞膜,細胞壁,リボソームである。
(2):②
問2
(1) ア:⑧ イ:⑤ ウ:⑦ エ:⑥ オ:① カ:② キ:⑫ ク:⑬ ケ:⑭ コ:⑩ サ:④ シ:⑨ ス:⑪
(2):⑤
システイン間でS―S結合(ジスルフィド結合)をしている。メチオニンも硫黄原子はあるが,S―S結合をしないことに注意したい。
(3):④
タンパク質の性質としては最適温度,最適pH,基質特異性がある。
①低温では熱変性しない
②例えばヒトのヘモグロビンではヘムがサブユニットに存在しており,ここに酸素が結合する。
③多くのタンパク質は60℃~70℃では失活してしまう。ただしPCR法などで用いられる耐熱性DNAポリメラーゼの最適温度は72℃である。
⑤変性したあとは元の形には戻らない。
第4問
問1
(1):④
6番の特定の遺伝子A1とし,1番と2番がもつ遺伝子をそれぞれA1A2とA2A3とすると,子どもの可能性は,(A1,A3)(A1,A4)(A2,A3)(A2,A4)の4パターンになり,1/2の確率でもつ。
(2):④
6番の子から10番に受け継ぐ確率は,2つの遺伝子から1つ受け継ぐと考えて,1/2になる。
(3):①
ヒトは2倍体である。2倍体生物の場合,兄弟姉妹間と親子間の血縁度は等しい。よって,①が選べる。
(4):⑥
1番と2番から7番に受け継ぐ確率が1/2であり,7番から11番に受け継ぐ確率は1/2であるため,1/2×1/2=1/4になる。
(5):⑤
6番から9番に受け継ぐ確率は1/2であり,9番から14番に受け継ぐ確率は1/2である。よって,6番から14番に受け継ぐ確率は1/4である。1番と2番から7番に受け継ぐ確率が1/2であり,7番から12番に受け継ぐ確率は1/2であり,12番から14番に受け継ぐ確率も1/2であるため,1/2×1/2×1/2=1/8である。よって,1/4+1/8=3/8である。
問2
(1):①
雄が1倍体であるため,受け継ぐ確率は1である。
(2):④
雌は2倍体であるため,受け継ぐ確率は1/2である。
(3):②
母親由来が1/4であり,父親由来が1/2であるため,1/4+1/2=3/4である。
(4):④
雌であるため,受け継ぐ確率は1/2である。
(5):③
雌が2倍体であり,雄が1倍体である場合は,自分で子を残すより母親に子を残してもらった方が,血縁度は高い。よって,③になる。
(6):③
生殖能力をもたない個体は,ワーカーである。
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