入試分析/解答速報
2026年01月27日

看護医療系専門進学塾 桜芽会の看護医療系大学入試解答速報
桜芽会では、各大学の看護系学部について、入試問題の解答解説を載せていきます。
今回は、2026年度 東京医療保健大学 医療保健学部 看護学科 A日程 生物の解答解説を載せます。
東京医療保健大学医療保健学部看護学科を志望している生徒は是非参考にしてください!
※2026年入試のその他大学や科目の解答速報まとめは「【2026年看護医療系学部】 解答速報まとめ|看護医療系専門進学塾 桜芽会」をご参照ください。
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2026年東京医療保健大学医療保健学部看護学科A日程 生物 講評
細胞の大きさ・DNAの構造・ATP検査・神経系・内分泌系など、生物基礎レベルの重要分野を広く浅く確認する構成である。知識の有無だけでなく、数値感覚・用語の正確さ・因果関係の理解が問われている。
細胞サイズの問題では、nm・μm・mmの桁を正確に区別できるかが最大のポイントであり、代表値(ウイルス:100nm、細菌:1μm、赤血球:7μm)を押さえていれば容易に処理できる。
DNA構造に関する問題では、相補的塩基対(A-T、G-C)とシャルガフの規則を正確に理解しているかが問われ、配列が固定されていると誤解していると失点につながる。ATPふき取り検査の問題では、発光量がATP量の指標であるという原理の理解が重要であり、「微生物検査ではなく清浄度検査である」という本質を押さえたい。
神経系では、体性神経と自律神経の区別、延髄と視床下部の役割の整理ができているかがポイントとなる。特に延髄=呼吸・心拍、視床下部=体温・血糖の対応は頻出である。基礎用語の意味と代表的数値・対応関係を整理しておけば、安定して得点できるセットである。
物質(有機物・糖)→膜輸送→酵素→NAD/NADP→遺伝情報(複製・転写・スプライシング)→視覚までを、生物基礎の重要事項で広く浅く確認するセットである。奇抜さはなく、用語の正確さと混同しやすい概念の整理で差がつく。有機物・糖は「分類の軸」(核酸=P、タンパク質=N、リン脂質=P、単糖/二糖/多糖)を押さえていれば確実に取れる。
膜輸送は「膜受容体/核内受容体」「受動/能動」の判定が肝で、アドレナリンとアクアポリンが典型のひっかけ。代謝は呼吸=NAD、光合成=NADPの切り分けが最重要。遺伝情報は**5’→3’**の方向性(岡崎フラグメント、転写)が分かれば落としにくい。
視覚は錐体/桿体、黄斑/盲斑、処理部位=後頭葉の対応が得点源。今回は「DNAの抽出」「代謝・眼の構造と働き」が合否を分けるだろう。全体として、奇抜な問題はなく、教科書レベルの基本事項を確実に定着させているかを確認する問題である。
2026年東京医療保健大学医療保健学部看護学科A日程 生物 解答
第1問
- 問題1:②
- 問題2:④
- 問題3:ア② イ② ウ① エ②
- 問題4:ア② イ① ウ① エ② オ② カ①
- 問題5:ウ・オ
- 問題6:②
第2問
- 問題1:③
- 問題2-1:①
- 問題2-2:③
- 問題2-3:③
- 問題3:③
第3問
- 問題1:③
- 問題2:③
- 問題3:③
- 問題4:②
- 問題5:②
- 問題6:②
- 問題7:ア① イ② ウ① エ②
- 問題8:ア① イ② ウ① エ②
第4問
- 問題1:④
- 問題2:④
- 問題3 ア:② イ:② ウ:① エ:② オ:① カ:②
- 問題4 ア:② イ:① ウ:① エ:② オ:①
- 問題5:③
- 問題6 ア:① イ:① ウ:② エ:①(②もありえる) オ:② カ:②
第5問
- 問題1:①
- 問題2:①
- 問題3:②
- 問題4:①
- 問題5 ア:① イ:② ウ:② エ:② オ:①
第6問
- 問題1:③
- 問題2:③
- 問題3:③
- 問題4:④
- 問題5 ア:① イ:② ウ:① エ:②
- 問題6 ア:① イ:② ウ:① エ:①
- 問題7:③
2026年東京医療保健大学医療保健学部看護学科A日程 生物 解説
第1問
問題1:②
ア:肺呼吸 イ:卵生 ウ:胎生
脊椎動物の分類は、呼吸器官・生殖様式・体のつくりの3点で整理するとよい。
特に哺乳類のみが「胎生かつ母乳で子を育てる」点が最大の識別点である。
両生類は幼生期と成体で呼吸器官が変化することも重要である。
| 脊椎動物の特徴 | 運動器 | 呼吸器官 | 子の生まれ方 | 母乳 | |
| 魚類 | ひれ | えら | 水中・卵生 | なし | |
| 両生類 | 幼生 | ひれ | えら | 水中・卵生 | なし |
| 成体 | 四肢 | 肺・皮膚 | |||
| は虫類 | 四肢 | 肺 | 陸上・卵生 | なし | |
| 鳥類 | 四肢 | 肺 | 陸上・卵生 | なし | |
| 哺乳類 | 四肢 | 肺 | 胎生 | あり | |
問題2:④
生物の大きさは、
μm(マイクロメートル)とnm(ナノメートル)の区別が最重要である。
ウイルスは光学顕微鏡では見えず、電子顕微鏡の領域である。
赤血球・細菌・細胞小器官のおおよそのサイズ感を覚えておくと判断しやすい。
① エイズウイルスは約100 μm→ウイルスは 約100 nm(ナノメートル)。
100 μmだと細菌より大きくなってしまう。
② 長さが10 mに達するヒトの神経細胞がある→長くても 1 m程度(坐骨神経など)。
③ 細胞膜の厚さは約5〜10 μm→細胞膜は 約5〜10 nm(ナノメートル)。μmは大きすぎ。
④ 細菌は直径1 μmほどの球形や,長さ2〜4 μm・幅0.5〜1.5 μmの短い棒状のものが多い
⑤ ヒトの赤血球は約8 mm→赤血球は 約8 μm。mmだと肉眼サイズになる。
以下のように覚えておくと良い。
(1) ヒトの肉眼で見えるもの…ヒトの座骨神経>ニワトリの卵>カエルの卵>ゾウリムシ>ヒトの卵
(2) 光学顕微鏡で見えるもの…真核細胞>核>ヒトの赤血球>原核細胞
(3) 電子顕微鏡で見えるもの…~ウイルス>~分子>~原子
問題3 ア:② イ:② ウ:① エ:②
ア:ミトコンドリアは,ヤヌスグリーンで青緑色に染色される。
イ:細胞膜の内側ではなく,外側である。
ウ:シアノバクテリアは,葉緑体をもっていないが光合成をすることができる。
エ:染色体ではなく,ミトコンドリアである。
問題4 ア:② イ:① ウ:① エ:② オ:② カ:①
原核細胞は核膜やミトコンドリアをもたない。
真核細胞は核と膜構造の細胞小器官をもつ。
植物細胞のみが葉緑体と細胞壁をもつ点を確実に押さえる。
| 細胞小器官 | 原核細胞 | 真核細胞 | |
| 動物細胞 | 植物細胞 | ||
| DNA | 〇 | 〇 | 〇 |
| 核(核膜) | × | 〇 | 〇 |
| ミトコンドリア | × | 〇 | 〇 |
| 葉緑体 | × | 〇 | × |
| 細胞膜 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 細胞壁 | 〇 | 〇 | × |
| リボソーム | 〇 | 〇 | 〇 |
| 細胞質基質 | 〇 | 〇 | 〇 |
問題5:ウ・オ
独自のDNAをもつものは,ミトコンドリアと葉緑体である。細胞内共生説と結び付けるとよい。
問題6:②
ATPふき取り検査は汚れ(ATP量)を調べる検査である。
発光量が低い=ATPが少ない=清浄度が高い。
数値と結論の対応関係を必ず確認する。
② 発光量が低かった主な理由は,食中毒が発生するリスクが低いので,徹底清掃を実施する必要がある。
発光量が低い=汚れが少ない。それなのに「徹底清掃が必要」と結論づけている。論理が逆になっている。
第2問
問題1:③
遺伝子の本体は,DNA(デオキシリボ核酸)である。
問題2-1:①
DNAは,白色で糸状である。
問題2-2:③
DNAは酢酸オルセインで赤色に染まる。
問題2-3:③
洗剤を加えると,脂質を溶かす。細胞膜や角膜は,リン脂質からなるので洗剤で膜を溶かし,DNAを取り出しやすくします。
問題3:③
DNAは二重らせん構造をとり、
AとT、GとCが相補的に結合する。
塩基配列は一定ではなく、生物ごとに異なる。
①すべての生物で二重らせん構造をとり,塩基配列はアデニン,チミン,グアニン,シトシンの順で並ばない。
②二重らせん構造をとる。
③一方の鎖の塩基がアデニン,チミン,グアニン,シトシンの場合,対応する相補的塩基はチミン,アデニン,シトシン,グアニンである
④正しいのはA=T・G=Cである。A=G ではない。
第3問
問題1:③
中枢神経系=脳・脊髄
末梢神経系=体性神経系+自律神経系
神経系は,中枢神経系と末梢神経系に分けられ,中枢神経系には脳,脊髄が含まれる。
問題2:③
①:随意ではない。
②:感覚神経と運動神経は,体性神経である。
④:骨格筋は,運動神経である。
問題3:③
神経系は素早く情報を伝え,内分泌系はゆっくりと調節を行う。
問題4:②
随意運動とは,自分の意志で調節できる運動のことである。
問題5:②
そもそも②以外は,副交感神経の働きである。また,汗腺には,副交感神経は分布していない。
問題6:②
体性神経系:感覚神経+運動神経
自律神経系:交感神経+副交感神経
神経系は2つに大きく分けられ,中枢神経系(脳,脊髄)と末梢神経系に分けられる。また,末梢神経系は体性神経系と自律神経系からなり,体性神経系は感覚神経と運動神経からなり,自律神経系は交感神経と副交感神経からなる。
問題7 ア:① イ:② ウ:① エ:②
イ:別々の気管ではない。片方にしか存在しないものもある。
エ:中枢神経には,体性神経は入らない。
問題8 ア:① イ:② ウ:① エ:②
イエ:体温の調節と血糖調節は,間脳の視床下部である。
第4問
問題1:④
C・H・O・P(リン)で代表的なのはリン脂質(細胞膜の主要成分)。
タンパク質:たいてい N(窒素)を含む(CHONS)。核酸:NとPを含む(CHONP)。炭水化物:基本は C・H・O(CHO)。脂質:CHOが基本だが、リン脂質はPを含むのでCHOPに合う。
問題2:④
- ① フルクトース:単糖
- ② マルトース:二糖
- ③ アミロース:多糖
- ④ ガラクトース:単糖
- ⑤ スクロース:二糖
- ⑥ ラクトース:二糖
- ⑦ セルロース:多糖
問題3 ア:② イ:② ウ:① エ:② オ:① カ:②
硫黄を含む代表は メチオニン(S) と システイン(–SH)。
問題4 ア:② イ:① ウ:① エ:② オ:①
ア:アドレナリンは基本細胞膜受容体に結合(膜を通って核内受容体に行くのはステロイド系など)。
エ:アクアポリン(水チャネル)は水の通り道で、基本は受動輸送(浸透)。
問題5:③
③「葉緑体にはATP合成酵素、クエン酸回路に関与する酵素群があり…」が誤り。
葉緑体:光合成(光化学系、カルビン回路など)クエン酸回路は主にミトコンドリア
問題6 ア:① イ:① ウ:② エ:①(②もありえる) オ:② カ:②
解糖系・クエン酸回路では NAD⁺ → NADH が起こる(酸化還元で電子を受け取る)。電子伝達系は逆で NADH → NAD⁺(NADHが電子を渡す)。アルコール発酵はグルコースからエタノールにする過程であれば,NAD⁺ → NADH が起こり,NADHを使ってNAD⁺を再生するが,ピルビン酸からエタノールにする過程であれば,NADHを使ってNAD⁺を再生するだけである。
今回の解答としては,前者と判断して①とする。どの教科書,出版社もアルコール発酵の反応式は,「C6H12O6→2C2H5OH+2CO2+2ATP」なので,グルコースから考えれば①が正解だろう。
アの選択肢である 呼吸 解糖系 があることを考えると,大学側の解答は②の可能性があるのが否めない。光合成は主に NADP⁺/NADPH を使う。光化学系で NADP⁺→NADPH、カルビン回路で NADPH→NADP⁺。
第5問
問題1:①
プライマーは基本 RNA(プライマーRNA)(プライマーゼが作る)。
問題2:①
DNAポリメラーゼは 5’→3’方向にしか伸長できない。
だから、複製フォークの向きに逆らう側(ラギング鎖)は短い断片(岡崎フラグメント)でつくって後でつなぐ。
問題3:②
選択的スプライシングは、遺伝子数を増やさずに成熟mRNAの組合せを変えて多様なタンパク質を作れる仕組み。
問題4:①
与えられたDNA
5’-ATG CCA TGC TAA-3’
3’-TAC GGT ACG ATT-5’
転写は鋳型鎖を3’→5’に読み、mRNAを5’→3’に合成。
上側も下側も鋳型鎖の可能性はあるが,選択肢にAUG CCA UGC UAAしかないので,①が正解。
問題5 ア:① イ:② ウ:② エ:② オ:①
ア:真核は核内で転写→RNA加工→核外輸送してから翻訳。だから同時にならない。
イ:同時にできない理由は「DNAがほどけにくい」ではない(誤)。
ウ:原核でもRNA(mRNA)は翻訳される(誤)。
エ:真核リボソームが小さいから、は誤(真核80Sでむしろ大きい)。
オ:原核は基本スプライシング不要で、転写直後のmRNAにすぐリボソームが付ける(正)。
※原核生物は,細菌と古細菌に分けられ,古細菌はスプライシングをするので,他大学のように「古細菌は含まれないとする」のような表現がないことが残念である。
第6問
問題1:③
網膜の視細胞が光を受容し、電気信号に変換する。
問題2:③
錐体細胞:明所+色覚。桿体:暗所+明暗。
問題3:③
網膜のどこでも同じように見えるわけではない。黄斑(中心窩)が最も解像度が高く、周辺ほど粗い。
問題4:④
一次視覚野など、視覚の中枢は後頭葉。
問題5 ア:① イ:② ウ:① エ:②
イ:桿体は 暗い場所で働く(暗所)のがメインで、色の識別はほぼできません。
色覚と明るい場所(明所)は 錐体の役割。
エ:視覚情報の一次的な処理の中心は 大脳後頭葉(視覚野)。
側頭葉も「何が見えているか(物体認識)」などに関わるが、「視覚情報が処理される場所」として基本で問われたら 後頭葉が正答。
※問題3と問題4で出題内容が重複している。入試問題として,どうなのだろうか。
問題6 ア:① イ:② ウ:① エ:①
明順応:暗→明で起こる。暗順応:主役は桿体。錐体ではない。暗順応は時間がかかる(ロドプシン再生など)。
問題7:③
毛様体筋で水晶体の厚さ(曲率)が変わる。水晶体の厚さで焦点位置が調節される。
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