入試分析/解答速報
2026年01月29日

看護医療系専門進学塾 桜芽会の看護医療系大学入試解答速報
桜芽会では、各大学の看護系学部について、入試問題の解答解説を載せていきます。
今回は、文京学院大学 保健医療技術学部 看護学科 2026年度 全学統一選抜(1月27日実施) 生物の解答解説を載せます。
文京学院大学保健医療技術学部看護学科を志望している生徒は是非参考にしてください!
※2026年入試のその他大学や科目の解答速報まとめは「【2026年看護医療系学部】 解答速報まとめ|看護医療系専門進学塾 桜芽会」をご参照ください。
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文京学院大学保健医療技術学部全学統一選抜 生物 講評
今年度の出題は、光合成(明反応〜カルビン回路)・筋収縮とATP供給・遺伝子改変マウス(ES細胞を用いたノックアウト)・膜輸送(Na⁺/K⁺ポンプと浸透)・バイオームと、分野の幅が広く、基礎〜標準の知識を「つなげて説明できるか」を問う構成であった。単なる語句暗記だけでは得点が伸びにくく、仕組みの因果(何が止まると何が増減するか/どちら向きに動くか)を押さえている受験生ほど有利だったといえる。
Ⅰ(光合成)
明反応は、光化学系Ⅱ→電子伝達系→光化学系Ⅰという流れと、H⁺濃度勾配によるATP合成が中心で、典型問題である。一方で、カルビン回路(カルビン・ベンソン回路)に関しては、光の有無でATP・NADPH供給が途絶えることによるRuBP再生停止など、“暗反応=光が不要”という誤解を突く出題が見られた。暗期でも反応自体は光で直接駆動されないが、明反応由来のエネルギーがなければ回らないという理解が重要である。また、CO₂濃度の急変に対するPGA・RuBPの推移は、「作られにくい/使われにくい」どちらが支配的かを整理できれば判断できるが、慣れていないと迷いやすい。
Ⅱ(筋収縮・エネルギー供給)
神経筋接合部から筋小胞体、Ca²⁺、トロポニンへ至る流れは標準的である。加えて、運動開始直後からのATP供給がクレアチンリン酸→解糖→有酸素呼吸へ移行する時間スケールをグラフで問う問題は、近年頻出の形式であり、典型を押さえていれば確実に得点できる。計算問題は与えられた数値を丁寧に処理するだけだが、単位(J、kJ、mol)換算のミスで失点しやすいので注意したい。
Ⅲ(遺伝子改変マウス)
ES細胞を用いたノックアウト作製の一連の流れ(薬剤選択→キメラ作製→生殖系列への伝達確認→ホモ化)を、文章から正確に読み取れるかがポイントである。特に、毛色を“生殖系列にES由来が入ったか”の一次選別に使うという発想は、知識だけでなく理解が必要で、ここで差がついた可能性がある。用語としては「ノックアウト」の基本を問う良問であった。
Ⅳ(膜輸送・浸透)
細胞膜の構造・単純拡散の通過物質は基礎範囲だが、Na⁺/K⁺ポンプを人工膜小胞に組み込む問題は、“ATP結合部位(細胞質側)がATPのある側に向くか”という向きの理解が鍵となる。仕組みが分かっていれば論理的に解ける一方、暗記に依存すると取り違えやすい。赤血球と食塩水の等張条件(0.9%)は頻出で、落としたくない。
Ⅴ(バイオーム)
図表と気候グラフからバイオームを同定する問題は標準的である。年平均気温・降水量・乾季の有無の三点セットで整理できていれば取りやすいが、照葉樹林/落葉広葉樹林、熱帯季節林/サバンナなど、隣接するバイオームの境界を曖昧に覚えていると迷う。ここは「決め手」を言語化して覚える学習が有効である。
総括
全体として、極端な難問は少ないものの、グラフ・図・文章から“因果関係”を読み取る設問が多く、理解の浅い暗記では失点が出やすい。一方で、基礎事項の定着と典型問題(光合成の増減、筋のATP供給、ES細胞操作、膜輸送、バイオーム)の整理ができていれば、十分に高得点が狙えるセットである。今後の対策としては、語句を覚えるだけでなく、「何が止まると、どれが増え、どれが減るか」「どちら向きに動くか」を常に説明できる形で仕上げることが得点安定につながる。問題はかなり良問であるが、受験生が生物を選択したときに他科目との難易度の差が気になる。
※以下、試験において気になったことを列挙
Ⅰ
図:図中の※↑光化学反応の説明がなかった
問5(1)の選択肢:カルビン・ベンソン回路→カルビン回路(カルビン・ベンソン回路)
Ⅲ
操作2の2行目:「組替え遺伝子rK」→「組換え遺伝子rK」
新課程に伴っての変更が反映されていなく,戸惑った受験生もいただろう。
文京学院大学保健医療技術学部全学統一選抜 生物 解答
Ⅰ
- 問1:③
- 問2:(ア)① (イ)⑥ (ウ)⑦
- 問3:②
- 問4:⑥
- 問5:(1)② (2)④ (3)①
Ⅱ
- 問1:(ア)⑤ (イ)④ (ウ)③ (エ)⑦
- 問2:(あ)② (い)① (う)③
- 問3:減少②・⑨/増加①・⑦
- 問4:⑤
Ⅲ
- 問1:②
- 問2:③
- 問3:④
- 問4:②
- 問5:①
IV
- 問1:(ア)② (イ)③ (ウ)⑦ (エ)⑧
- 問2:⑤
- 問3:Na⁺(A)② (B)① (C)①/K⁺(A)② (B)③ (C)③
- 問4:②
V
- 問1:(ア)④ (イ)⑨ (ウ)⑥ (エ)① (オ)⑤
- 問2:(A)④ (B)① (C)⑤ (D)② (E)⑦
- 問3:①
文京学院大学保健医療技術学部全学統一選抜 生物 解説
Ⅰ
問1:③
クロロフィルは、赤色と青色の吸収率が高い。
問2 (ア):① (イ):⑥ (ウ):⑦
光化学系Ⅱでは、「12H2O→6O2+24H++24e-」→「H2O→1/2O2+2H++2e-」
光化学系Ⅰでは、「12NADP++24H++24e-→12(NADPH+H+)」→「NADP++2H++2e-→NADPH+H+」
問3:②
電子の移動によって、水素イオンの濃度勾配ができる。
問4:⑥
チラコイド膜内腔からストロマに水素イオンが受動輸送されるときに、ATPが合成される。
問5
(1):②
カルビン回路は“暗反応”で、ルビスコ自体の反応を“光量に依存”と断言するのは不適(光で直接駆動されるのはチラコイド側)である。
(2):④
暗期にすると ATP・NADPH供給が止まるのでRuBP再生ができず、RuBPはPGAになる。
(3):
CO₂濃度を 1% → 0.003% に急に下げると、光は十分でも ルビスコによるカルボキシル化(RuBP → PGA)が進みにくくなります。
PGA:新しく作られにくくなる一方、既にあるPGAは還元・再生側に回っていくので減る
RuBP:再生は(しばらく)進むのに、CO₂が足りずRuBPが使われにくくなるのでたまって増える
つまり 「PGA↓、RuBP↑」 になるグラフが正しく、①が選べる。
Ⅱ
問1(ア)⑤ (イ)④ (ウ)③ (エ)⑦
- 運動神経末端 → アセチルコリン放出
- 筋細胞膜が脱分極 → 興奮がT管に入り込む
- 刺激が筋小胞体に伝わりCa²⁺放出
- Ca²⁺がトロポニンに結合 → アクチンとミオシンが結合可能
問2(あ)②(い)①(う)③
- (あ)開始直後に急増 →クレアチンリン酸
- (い)数十秒でピーク → 解糖系
- (う)遅れて持続的 → 有酸素呼吸
問3 減少した物質:②・⑨ 増加した物質:①・⑦
リード文に「無酸素下かつ解糖を阻害して電気刺激」とあるので、問2の(あ)しか働いていないことがわかる。
問4:⑤
与えられている条件は
- ATP分解量:0.58 × 10⁻⁶ mol(筋肉1gあたり)
- 実際に行った仕事量:1.25 × 10⁻² J
- ATP 1 mol あたりのエネルギー:31 kJ = 31,000 J
① ATPが放出した総エネルギー




🔹 ② エネルギー変換効率
Ⅲ
操作1:ES細胞で「遺伝子Kを壊した細胞(rK入り)」を作って選ぶ。
- 黒毛の純系マウス由来ES細胞に、組換え遺伝子 rK(=Kの一部を置換し、DNA断片Yを挿入したもの)を導入した。
- 細胞毒性のある薬剤を入れた培地で培養→遺伝子Yをもたない細胞は増殖できない(死ぬ)。
- 生き残ってコロニーになった細胞を調べたら、相同染色体の片方のKがrKに置き換わっていた(=Kが片方だけ破壊されたES細胞ができた)
- 薬剤で 「rK(=Y入り)を染色体に取り込んだ細胞だけ」を生き残らせる(一次選抜)
- さらに遺伝子解析で 「狙い通りK座位に入った(相同組換え)」クローンを確認する(二次確認)
要するに操作1は“Kを狙って壊せたES細胞(K/rK)を作って、選んで、確定する”ステップ。
操作2:そのES細胞を胚に入れて「キメラマウス」を作る
- 白毛の純系マウスの初期胚に操作1で得た rKをもつES細胞(黒毛由来)を注入
- その胚を子宮に移植
- 生まれた個体は初期胚由来の細胞+ES細胞由来の細胞が混ざった キメラマウスになる
- ES細胞由来の細胞が体内に取り込まれることで、ES細胞由来の生殖細胞(精子/卵)が作られる可能性が出る
- その生殖細胞経由で rKを次世代に“遺伝”させるのが狙い(=操作3につながる)
要するに操作2は“rKをもつES細胞を体内(とくに生殖系列)に入れた個体=キメラを作る”ステップ。
操作3:交配で「rKを子に伝えた個体」を選別し、ホモ(rK/rK)を作る
- 操作2で得たキメラマウスについて、生殖細胞の半数がES細胞由来だった=精子/卵のうち半分くらいがES由来の遺伝子を持つ状態
- このキメラを 白毛純系(bb) と交配したところ、子の中から ES由来の遺伝子 rK をもつ個体が選別できた
- その後、得られた rKをもつ雌雄同士を交配して、rKをホモ(rK/rK)にもつマウスを作製した=遺伝子Kの機能が両方失われた個体
目的①:「ES由来の遺伝子が生殖系列で伝わった子」を見つける(選別)
キメラは体が混ざっていても、生殖細胞がES由来になっていない個体もいる。
そこで白毛純系と交配すると、
- キメラの配偶子がES由来(黒毛Bを含む)なら → 子は 黒毛(Bb)
- キメラの配偶子が初期胚由来(b)なら → 子は 白毛(bb)
つまり、黒毛で生まれた子=ES由来の配偶子から生まれた子と分かり、その中から遺伝子検査で rK保持個体を確定できる。(毛色は“一次選別”、rK検査は“確定”)
目的②:rKをホモ化して、本当にK機能を失わせた個体を得る
最初に得られるrK保持個体はふつう ヘテロ(K/rK)。
これを K/rK × K/rK と交配すると、
- 1/4 が rK/rK(ホモ)
- これが「遺伝子Kの機能が完全に失われたノックアウト個体」
操作3で何を選びたいのかというと、操作2でできたキメラは、体が混ざってるだけじゃなくて、生殖細胞(精子/卵)も混ざり得る。でもキメラ全部が「ES由来の生殖細胞」を作るとは限らない。だから操作3では、
- ES細胞由来の生殖細胞を使ってできた子(=ES由来遺伝子を受け取った子)だけを取りたい。
なぜ毛色で分かるの?
材料の組み合わせがミソ:
- ES細胞:黒毛(B)
- 初期胚:白毛純系(bb)
- 交配相手も 白毛純系(bb)
このとき子の毛色は、親キメラが出した配偶子がどっち由来かで決まる。
① キメラの配偶子が「初期胚由来」なら
初期胚は bb だから配偶子は bしか出ない→ b × b = bb(白毛)
② キメラの配偶子が「ES由来」なら
ESは黒毛系統なので Bを含む配偶子が出る→ B × b = Bb(黒毛)
だから「黒毛の子」だけを拾えばいい
- 白毛の子:初期胚由来の生殖細胞でできた(=ES由来遺伝子は伝わってない)
- 黒毛の子:ES由来の生殖細胞でできた(=ES由来遺伝子が伝わった)
つまり、毛色を見るだけで目的の子を“選別”できる。
さらにこの問題の狙い(rKを取り出す)
rKはES細胞に入れた組換え遺伝子なので、
- 黒毛の子の中に rK を持つ個体が含まれる(※その後「遺伝子検査でrKを確認」して確定させる)
毛色はまず “ES由来かどうか”の一次選別、rKの有無はその次の 二次選別、というイメージ。
問1:②
薬剤で「遺伝子Y(薬剤耐性など)をもつ=組換え遺伝子rKがゲノムに入った細胞」だけを生き残らせ、染色体に取り込まれた細胞を選別するため。
問2:③
黒毛(顕性)ES細胞 × 白毛(潜性)初期胚にすると、操作3で白毛マウスと交配したとき、子が黒毛ならES細胞由来の遺伝情報(=ES由来の生殖細胞)が伝わったと一目でわかる。
問3:④
キメラの生殖細胞の50%がES由来。白毛(bb)と交配すると
- ES由来の配偶子(50%)→子は黒毛(B_)
- 初期胚由来の配偶子(50%)→子は白毛(bb)
よって子の50%が黒毛。さらにES細胞は rK/K(ヘテロ)なので、ES由来の子のうち半分がrKをもつ。
⇒「50%が黒毛で、その50%がrKをもつ」。
問4:②
操作3で選んだrK保持個体は rK/K。
rK/K × rK/K → rK/rK が 1/4 = 25%。
問5:①
遺伝子Kの一部を置換して機能を失わせた個体なので ノックアウト。
問1(ア):② (イ):③ (ウ):⑦ (エ):⑧
- 細胞膜の厚さ:約 10 nm
- 細胞膜は リン脂質+タンパク質
- リン脂質は 親水性(頭部) と 疎水性(脂肪酸鎖) をもち、親水性が外側、疎水性が内側で二重層
問2:⑤
単純拡散=膜をそのまま通れる「小さくて非極性」に近い物質。選択肢なら CO₂ が最適。
問3
- Na⁺濃度(A):②、(B):①、(C):①
- K⁺濃度 (A):②、(B):③.(C):③
前提:Na⁺/K⁺ポンプは「ATPを使って 3Na⁺を細胞外へ、2K⁺を細胞内へ」動かす。
ATP結合部位(本来内側)が ATPのある側 に向いてないと動けない。
- 図A:通常と変わらないが、ATPは外側にしかないので ポンプが作動しない
→ 内側のNa⁺もK⁺も変化しない。
- 図B:通常と逆にしており、ATPが外側にあるので、ポンプが作動する
→ 3Na⁺が(細胞質側=外)→(細胞外側=内)へ:小胞内Na⁺↑
→ 2K⁺が(内)→(外)へ:小胞内K⁺↓ - 図C:半分ずつ → ATPが外側なので B型の向きだけ作動 → 結果はBと同方向(弱くても結論は同じ)
問4:②
赤血球の形が最も変わらない=等張食塩水(生理食塩水)=約0.9%。
問1 (ア):④ (イ):⑨ (ウ):⑥ (エ):① (オ):⑤
(ア)「温帯のうち比較的暖かい/葉が厚く光沢」これは 照葉樹林(常緑広葉樹林)。
(イ)「熱帯や温帯で降水量が極端に少ない/植物ほぼない所も(サボテン)」これは砂漠。
(ウ)「雨季と乾季がある熱帯・亜熱帯/雨季に緑、乾季に落葉/チーク」これは雨緑樹林。
(エ)「寒帯で年平均気温が−5℃以下/夏が短く木が育たない/地衣類・コケ」これはツンドラ。
(オ)「熱帯で降水量が多い/樹高の高い常緑樹/つる・着生植物」これは熱帯多雨林。
問2 (A):④ (B):① (C):⑤ (D):② (E):⑦
(A) 照葉樹林(暖温帯・常緑広葉樹林)
- 決め手①:冬でも0℃前後で“極端に寒くならない”(温帯の中でも暖かい)
- 決め手②:降水が年間を通してそれなりに多い(乾季がない)
→ 温暖・湿潤=照葉樹林域
(B) ツンドラ
- 決め手①:気温が年間ほぼ低い(夏でもあまり上がらない)
- 決め手②:降水が少ない
→ 「寒すぎて森林が成立しない」=ツンドラ
(C) 熱帯多雨林
- 決め手①:気温が年中ほぼ一定で高い(年較差が小さい)
- 決め手②:降水が毎月多い(乾季がない)
→ 高温+多雨=熱帯多雨林
(D) 針葉樹林
- 決め手①:年較差が大きい(冬−20℃級/夏は20℃前後まで上がる)
- 決め手②:降水は少〜中で、夏にやや増える
→ 「寒いけど夏があり木が育つ」=タイガ(ツンドラより夏が暖かい)
(E) サバンナ
- 決め手①:気温が年中高い(熱帯)
- 決め手②:降水が少なく、雨季・乾季がはっきり(乾季が長い)
→ 熱帯だが乾く=サバンナ(多雨林や季節林より乾燥側)
問3:①
問2の(D)=針葉樹林(タイガ)の代表種 → トドマツ、エゾマツ
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