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【北里大学看護学部】(生物基礎)出題傾向・対策・予想

入試分析/解答速報

2023年12月06日

看護医療系専門進学塾の桜芽会です。

桜芽会では、各大学の入試傾向や対策について科目ごとに掲載していきます。

最後に予想問題も掲載するので、ぜひ読んでください。

今回は、北里大学 看護学部の出題傾向・対策・予想です。

【出題傾向】

まず、試験科目ですが、英語が必須であり、数学ⅠA・化学基礎・生物基礎から1科目。つまり、合計2科目受験です。

選択科目は出願時に選択しなければならないのが注意点です。

数学にするか生物にするか化学にするかを事前に決めておく必要があります。

そこで「生物基礎」を選んだ受験生はぜひ最後まで読んできださい!

出題形式は、全問マーク式で、これまでの出題内容について以下の通りです。

2023体内環境 生態 ×
2022遺伝情報細胞体内環境
2021細胞・遺伝情報体内環境代謝・生態系
2020細胞・代謝体内環境生態系
2019細胞体内環境生態系

毎年、2022年までは大問が3つでしたが、2023年だけ大問が2つになりました。
試験時間が60分なので、単純計算で大問1個にかけられる時間はMAXで30分(大問2個の場合)か20分(大問3個の場合)です。
2024年に関しては、試験当日どちらでも焦らないようにしたいですね。

【出題傾向】

・細胞

生物基礎の細胞の範囲では、原核生物と真核生物の違いに関する出題が多くみられます。また、細胞小器官の働きが問われていることが多いです。

細胞小器官の中でも、ミトコンドリアと葉緑体については頻出であるため、細胞内共生説も踏まえて押さえておきましょう。

2020年・2019年のⅠの問1で出題されている細胞の大きさについても把握しておきましょう。最後に、この範囲での計算問題は基本的に「接眼ミクロメーター」に関する問題なので、接眼ミクロメーターの計算にも慣れておきましょう。

・代謝

生物基礎の代謝の範囲では、同化・異化に関する問題やATPの構造に関する問題と酵素に関する問題が頻出です。酵素の関するグラフやカタラーゼによる実験も現象をしっかりと理解しておきましょう。

呼吸や光合成に関しては、細胞小器官であるミトコンドリアと葉緑体と一緒に出題されている傾向にあります。代謝の範囲で注意しておきたいのが、生物基礎の教科書の参考・発展と書かれているところからの出題があります。

具体的には、生物で習うような呼吸・光合成・発酵などがあげられます。注意しておきましょう。

・遺伝情報

北里大学の看護学部の遺伝情報といったら「ゲノム」です!過去10年分の問題を遡っても頻出です。ヒトゲノムについてはしっかりと具体的な数値を覚えましょう。

また、シャルガフの計算やDNAの長さに関する計算問題も頻出です。ほかにも、生物基礎の範囲である体細胞分裂や転写・翻訳も出題されています。

遺伝情報でも注意しておきたいのが、教科書の参考・発展です。具体的には、半保存的複製や原核生物の転写翻訳などが出題されることがありました。そのため、基本的に教科書の参考・発展はでるということを押さえておきましょう。

・体内環境

毎年、出題されている内容です。体内環境の生物基礎の範囲は、血液・心臓・酸素解離曲線・腎臓・肝臓・自律神経・ホルモン・免疫になります。

どの単元も過去をみていると満遍なく出題されているので、この単元に関しては、時間をしっかりと使って演習をしておきましょう。インプットした後に、問題が解けるかどうかが大事なので、しっかりと確認しましょう。

・生態系

北里大学看護学部で体内環境の次に頻出であるのが、この「生態系」になります。作用・環境形成作用から始まり、遷移、植物に関するバイオ―ムや、環境問題が出題されています。

厄介なのが、この環境問題です。里山に関する問題や絶滅危惧種や外来生物に関する問題など、受験生があまり触れてこない内容に関する問題が多く出題されています。

生物基礎の教科書の後ろの方にある生物濃縮や自然浄化、地球温暖化に関するところまでしっかりと読み込んでおきましょう。

【対策】

① 生物基礎の教科書を用いて、基礎固めを徹底的にしていこう!

その時の注意点として、参考や発展からの出題があるということを念頭に置きながら進めていきましょう。

もし、学校で扱っている生物基礎の教科書が個人的に読みにくく、頭に入ってこない場合は市販で売られている下記の参考書をお勧めします。

覚えるべきことが簡潔にまとめられています。参考・発展の内容が記載されていない場合があるので、教科書に戻って確認しよう!

② 計算問題の対策をしよう!

基礎を固め終わったら、計算問題を得点源にしていこう!北里大学の看護学部は、計算問題も頻出です。

ただ、市販で売られている参考書に生物基礎専用の計算問題は販売されていません。

そのため、以下のどちらかのテキストの生物基礎の単元の計算問題を演習することをお勧めします!結局どこが生物基礎かもわからないと思うので、生物基礎の計算問題で頻出項目を列挙しておきます!

・接眼ミクロメータ―

・血球計算盤

・エネルギー消費量(ATP)

・シャルガフの規則

・ヌクレオチド数、DNAの長さ、遺伝子の数

・酸素解離曲線

・腎計算

・細胞周期

・抗体産生

・ABO式血液型

・暖かさの指数

・物質収支の計算

・生物濃縮

③ 実験考察問題と解法の指針を知ることが大事です。

①②が終わったら、最後の仕上げは考察問題です。

「これをやったら絶対にできる!」といった救世主のような解法はありませんが、

こんなところに視点をもったら解けるといった参考書は存在します。

以下のようなテキストがあります。

大森徹の生物 実験・考察問題の解法 (大学受験Doシリーズ) 

また、このブログを通して、「考察問題の指針」について書きますのでそちらもあわせてご覧ください。(いつになるかはわかりませんが、、、、、、)

なるべくはやくかきたいとおもっています。

【予想】

大予想をしますが、基本的には当たらないと思ってください!

大問3つと予想します!ですが、多分去年と同じく大問2つだと思います!

(1) 細胞(細胞の大きさ・顕微鏡・接眼ミクロメータ―)

(2) 体内環境(血液凝固・酸素解離曲線)

(3) 生態系(世界のバイオーム・日本のバイオーム)

具体的に覚えてほしいことなどを列挙します!

(1)細胞(顕微鏡・接眼ミクロメータ―・細胞の大きさ)

まず、2点を2点として識別できる最小の間隔を、分解能といいます。

肉眼の分解能:0.1mm

光学顕微鏡の分解能:0.2µm

電子顕微鏡の分解能:0.2nmになります。

とりあえず、覚え方・考え方もありますが

よく出てくる細胞や構造体の大きさを大きい順に書いておきます。

①ヒトの座骨神経 ②ニワトリの卵 ③カエルの卵 ④ゾウリムシ

ここまで肉眼で見える大きさ

⑤真核細胞(ヒトの精子・肝細胞・酵母菌) ⑥核 ⑦ヒトの赤血球 ⑧原核細胞

ここまでが光学顕微鏡で見える大きさ

⑨~ウイルス ⑩~分子

ここまでが電子顕微鏡で見える大きさ

ここまで覚えられると多くの問題が解けます。

顕微鏡で生徒が難しいと感じるのは

・しぼり ・凹面鏡 平面鏡 ・焦点深度

についてと、対物レンズの倍率が変わると、どのように変わるのかを把握しよう!

(2)体内環境(血液凝固・酸素解離曲線)

血液凝固については

プロトロンビンがトロンビンになることと、フィブリノーゲンがフィブリンになることしっかり覚えましょう!

また、血液凝固防止反応も5つ押さえておきましょう!

①クエン酸ナトリウムを加える

②ヘパリンを加える

③ヒルジンを加える

④低温にする

⑤棒で混ぜる

酸素解離曲線の計算問題は

①「全てのヘモグロビンのうち何%が酸素を解離したか」

②「酸素ヘモグロビンのうち何%が酸素を解離したか」の違いを把握しましょう!

また、酸素ヘモグロビンはどういうときに酸素を話しやすいかというと

①酸素分圧が低いとき

②二酸化炭素分圧が高いとき

③温度が高いとき

④pHが低いとき

の4つを押さえておきましょう。

(3) 生態系(世界のバイオーム・日本のバイオーム)

世界のバイオームについて押さえておこう!

熱帯多雨林:フタバガキ・ヤシ・マングローブ

亜熱帯多雨林:ビロウ・へゴ・アコウ・ガジュマル・ソテツ

照葉樹林:シイ・カシ・クスノキ・タブノキ・ツバキ

夏緑樹林:ブナ・ミズナラ・カエデ・シラカンバ(落葉)

針葉樹林:エゾマツ・トドマツ・シラビソ・コメツガ・トウヒ カラマツだけ落葉

雨緑樹林:チーク・コクタン(落葉)

硬葉樹林:オリーブ・ユーカリ・コルクガシ・ゲッケイジュ(地中海沿岸)

サバンナ:アカシア・イネ科

ステップ:イネ科

砂漠:サボテン

ツンドラ:コケ・地衣類

このうち日本のバイオームは

亜熱帯多雨林・照葉樹林・夏緑樹林・針葉樹林です!

森林限界は何mや、標高が100m上がるにつれて何度気温が下がるかなども押さえておきましょう!

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。

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