コラム
2023年12月17日
看護医療系専門進学塾の桜芽会です。
もう間もなく受験シーズンの到来となりますが、皆さんは試験前日はどのように過ごすか考えたことはありますか?
睡眠や食事、復習方法や心の準備から、当日のスケジュールの立て方まで、本記事では、あなたが最高のパフォーマンスを発揮するための効果的な過ごし方を細かくご紹介します。
もちろん、入試だけではなく普段の定期テストや模試の前日にも使えることもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
試験前日の最適な睡眠時間とその理由
試験の前日には、適切な睡眠をとることが何よりも重要です。理想とされる睡眠時間は、一般的に7~8時間といわれていますが、個人差もありますので、ご自身に最適な睡眠時間を見つけることが大切です。
試験のパフォーマンスに直結する睡眠ですが、ただ長時間眠ればいいわけではありません。質の良い睡眠をとることが何よりも肝心なのです。
穏やかな心地よい眠りにつくために、試験前日は特にリラックスした状態で過ごすことが推奨されます。ストレスや不安により睡眠の質が低下することを防ぐためにも、試験前日の環境や行動には気を配りましょう。
睡眠の質を高めるコツ
良質な睡眠をとるためには、いくつかのポイントがあります。まず、寝室の環境を整えることが大事です。適切な温度や静かな環境、快適な寝具などが、深い睡眠を得るために役立ちます。
また、寝る前のリラクゼーションも重要で、軽いストレッチや深呼吸をするなどして、体と心をリラックスさせましょう。
寝る数時間前からカフェインの摂取を控えるとともに、夜遅くに重い食事を摂らないことも質の高い睡眠には欠かせません。就寝前のスマートフォンやコンピュータの使用は避け、青い光を遮ることで睡眠の質を向上させましょう。
中には緊張でよく眠れなくなることもあるかと思います。普段(試験日の3ヶ月くらい前から)上記のような寝る環境や寝る前の活動をルーティン化することによって、「この環境、この行動をしたら寝る」という感覚を体に定着させておきましょう。
ホテルを利用する場合は寝具などが変わって眠れないという可能性もあるので、できるだけ普段の環境やルーティンに近づけるように、ポータブルのアロマなどを持っていくと良いでしょう。
※香りのするものはホテルに迷惑がかからないように。
寝る時間と起きる時間の重要性
睡眠のサイクルは、人の体内時計に大きく影響されます。ですので、毎日一定の時間に寝ること、そして起きることが非常に大切です。
試験前日は特に、いつもと同じ時間に就寝し、試験日の起床時間に合わせて早めに起きるといった習慣が、心身のコンディションを整えるのに有効です。
いつもの生活リズムを崩さず、体内時計を乱すことなく、試験当日に最適な体調を保つためにも、規則正しい睡眠パターンを心がけましょう。
睡眠と記憶定着の関係性
睡眠は記憶の定着に不可欠なプロセスです。特に、新しいことを覚えた後はレム睡眠やノンレム睡眠が学習内容の整理や記憶の定着を助けるとされています。
試験勉強を終えた後、良質な睡眠をとることで、その日に覚えた知識が脳内で整理されやすくなります。実際、睡眠中は脳の特定の部位が活発に動作し、記憶の整理や定着が行われていることが研究で示されています。
ですので、試験前日にはしっかりと眠り、試験日前日に習得した知識を脳内に定着させることも重要です。
試験前日における集中力を維持する食事
試験の前日は、神経をとがらせがちなものですが、この日の食事は集中力を保つうえで非常に重要な役割を果たします。
平常心を維持するためにも、バランスよく、かつ脳の働きを助ける栄養素を意識して摂取することが肝心です。
たとえば、必要なエネルギー源となる複合炭水化物や、長時間持続するエネルギーを提供する良質なたんぱく質は必須です。
また、夜眠る前の胸焼けを防ぐために過剰な脂物は避け、脳を刺激するカフェインは自分の耐性に合わせて摂るようにしましょう。
集中力を高める食べ物
集中力を維持するには、脳のパフォーマンスを高める食べ物の摂取が効果的です。
例えば、オメガ3脂肪酸が豊富な青魚や、アンチオキシダントがたっぷり含まれるバイえンき、ビタミンEが豊富なナッツ類は、脳の健康に良いとされています。
さらに、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれる野菜や果物を多く取り入れることで、全体的な栄養バランスを整え、集中力の持続を助けることができます。
食事を通じて体調を整え、いざという時に最高のパフォーマンスを発揮できるよう準備しましょう。
試験前日の飲水量とその重要性
人の体は大部分が水分で構成されており、水分バランスは脳の働きに直接影響します。脱水状態は集中力の低下だけでなく、疲れやすさやストレス感の増大を引き起こす原因となります。
なので、試験前日は意識的に水分を補給することが大切です。ただし、過剰な水分摂取は頻繁なトイレの利用を招くため、体感に合わせて適切な量を摂るようにしましょう。
暖かいお茶も脳をリラックスさせる効果があり、適切な水分補給としておすすめでしょう。
糖質と脳のパフォーマンス
脳のエネルギー源である糖質は、集中力を維持するうえでなくてはならない栄養素です。しかし、急激な血糖値の変動は集中力を途切れがちにするため、複合炭水化物を主に摂ることが推奨されます。
全粒粉のパンや玄米、そばなどは脳にエネルギーを持続可能な形で提供します。試験当日は、精製された糖類を避け、血糖値を安定させる食事を心がけることで、じゅうきぶんなパフォーマンスを発揮しやすくなるでしょう。
試験前日の効率的な復習方法
試験の前日は、これまで積み重ねてきた学習の集大成を確認する人も多いと思います。
効率的な復習は、これまでの勉強に比べると試験当日のパフォーマンスに影響を与えることはさほどありませんが、精神的に安心感を得られたり、緊張で眠れない時の行動として有効です。
どのようにして、時間を最も有効に使い、理解度を最終チェックするのでしょうか。この章では、そんな試験前日の効果的な復習方法について具体的な手法を紹介していきます。
重要ポイントの確認と整理
試験前日には、これまでの復習で出てきた重要ポイントや、覚えるのに時間がかかった箇所を再度確認しましょう。ここまで来て新しいことを覚えるのではなく、理解が不安定なポイントを定着させることが大切です。
重要な公式や用語、年号などをまとめたシートを作成しておき、視覚的にもインプットしやすいように整理しておきましょう。
また、間違えた問題や自信がない分野にもう一度目を通し、不安を解消していきます。可能であれば、同じ問題を繰り返し解いてみて、解答方法を身体に覚えさせるのも有効な方法です。
これも新しい問題を解くのではなく、過去に解いたものの苦手な問題などを解くようにしましょう。
復習のバランスの取り方
前日の復習で飛躍的に実力が上がる/下がるということはあり得ません。
なので前日の復習で思うように問題が解けない場合でもあまり気にせず、次のステップに進むよう意識しましょう。試験前日は焦りがちですが、あまりに多くの量を詰め込もうとすると逆に記憶の混乱を招く恐れがあります。
重要なのは、理解している部分を再確認し、不安な箇所を最小限にすること。集中して学習できる時間帯にその部分を集中的に復習し、残りの時間は日々のルーティンやリラクゼーションに充てるバランス感覚を持ちましょう。
試験の最終確認
ある程度復習が終わったら、翌日の試験の流れを想定し、自分がどう対応するかのシミュレーションを行うのも緊張をほぐすためには有効です。
試験の流れに対する戦略立案
試験の流れを把握し、それに合った戦略を立てることは、自信を持って試験に臨むために欠かせません。これまでの過去問を使って、どのような問題がどの順番で出るのか、時間配分はどうあるべきかを詳細に考えてみましょう。
また、試験の形式によっては、マークシートの塗り方や記述問題の構成などもふまえて、戦略を練ることが必要です。
事前のシミュレーションを通じて、実際の試験でスムーズに解答するための流れを頭に入れておくことで、本番の試験で焦ることなく、落ち着いて問題に取り組むことができるでしょう。
効果的な時間配分のプランニング
時間配分は、試験の成績を大きく左右する要因の一つです。各科目の問題数や難易度を分析し、それぞれにどれだけの時間を割くか決めることが大切です。
例えば、得意科目は短時間で回答し、苦手科目には余分に時間を取る、といった戦略でしょう。また、最後に見直しの時間をセットすることも忘れてはいけません。
試験前日には、これらのプランを具体的に時間に落とし込み、心の中でシミュレーションをしておくことが大切です。いざというときに慌てず、計画通りに試験を進められるようにしましょう。
試験当日の計画性のあるスケジュール作り
大学受験の成功には、前日の準備だけでなく、試験当日のスケジュールが重要です。余裕を持った行動計画をたてましょう。
試験時間、交通手段、朝食、そして会場での待ち時間など、詳細にわたる計画を立てることが肝心です。そのためには、試験前日にしっかりとしたタイムテーブルを作成し、持ち物の確認も忘れずに行なうことが大切です。
当日のタイムテーブル
試験前日には、当日の行動計画を事細かに立てましょう。試験開始時間を逆算し、自宅を出る時間、朝食をとる時間、試験会場への移動手段と所要時間、そして試験会場での準備時間を確実に含める必要があります。
交通機関の乱れや渋滞などの予期せぬ状況を考慮し、余裕を見たスケジュールを組むことが重要です。
また、リラックスできる時間を設けることも、心の準備においては必要不可欠です。この時間は軽いストレッチや、深呼吸などで心身ともにリフレッシュするのに適しています。
必要な持ち物確認
試験当日の持ち物は、試験前日に確実にチェックし、準備を済ませておきましょう。筆記用具や身分証明書、時計、試験票など、必要なものをリストアップし、前日に一つひとつ確認することが大切です。
持ち物を前夜にバッグに入れておくと、当日になって慌てることがなくなります。また、万が一のために、替えの筆記用具も用意しておくと安心です。
試験当日の落ち着きを保つ方法
試験の日は、数えきれないほどの努力と時間をかけてきた大切な日です。多くの学生が緊張と向き合いながらも、最良のパフォーマンスを発揮するためには、心と体の準備が不可欠です。
ここで紹介するのは、そんな緊張の糸をほどき、落ち着いた状態を保つためのいくつかの方法です。長い時間をかけて積み重ねた知識を十分に発揮するためにも、これらのテクニックをぜひ実践してください。
緊張を和らげる深呼吸のテクニック
試験場に入る前、あるいは試験の問題に向き合う瞬間、緊張によって呼吸が浅くなることがあります。この緊張を和らげるためには、深呼吸が非常に有効です。
深呼吸は心身のリラックスにつながり、集中力の向上をもたらします。実践する際におすすめの方法は、「4-7-8」の呼吸法です。鼻からゆっくりと空気を吸い込みながら4秒数え、その後、7秒間息をとどめ、8秒かけてゆっくりと口から息を吐き出します。
この繰り返しを数回行うだけで、心拍数が落ち着き、緊張がほぐれます。このシンプルながら効果的な呼吸法で、心を穏やかに保つことができるのでぜひ試してみてください!
ポジティブ思考を維持するコツ
人はマイナスの感情に心を支配されやすいものですが、そのような気持ちは試験のパフォーマンスを左右しかねません。
ポジティブな心持ちを維持するためには、自己肯定感を高めることが重要です。自らの努力を振り返り、今までにクリアしてきた課題を思い出しましょう。
また、ポジティブな言葉を心の中で繰り返すことも効果的です。「自分はできる」「準備は万端だ」と自分自身を励まし、自信を持って試験に挑む姿勢を保つことが大切です。そうすることで、自然と気持ちが落ち着くはずです。
試験会場でのリラックス法
試験会場でのリラックス法としては、環境に慣れることも大事です。事前に試験会場への道のりを確認したり、可能であれば実際に会場を訪れてみるのも一つの方法です。
また、試験開始前には、周囲を見渡し、五感を使って会場の環境に身を委ねることで、心が安定します。足を床にしっかりとつけ、姿勢を正し、数分間その場にいることで心身の緊張が和らぎます。
リラックスして試験に臨むことで、学習したことを思い出しやすくなります。
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