コラム
2023年12月19日
看護医療専門進学塾の桜芽会です。
看護系志望の学生にとって、受験の科目選択は非常に重要なファクターとなります。
そこで、本稿では看護医療系専門進学塾 桜芽会の数学担当岸田が、看護系志望の学生向けに数学を選択するメリットを伝授しようと思います!
得意、不得意がハッキリしている人も一度立ち止まって本稿を読んでいただけると幸いです。
苦手だと思い込んでいる人が多い
数学は苦手意識を持っている人が多いですが、それは経験上思い違いであることが多いです。
暗記科目系は勉強時間がすぐに実力に反映される場合が多いですが、数学の成長曲線は直線的ではありません。ある程度勉強して、ある日を境にぐんぐん伸びていく、という人がほとんどです。
というのも、数学の知識は単体で存在しているわけではなく、一つの単元の知識や解法だけを理解しても、他の分野の知識や解法が分かっていなければ解けない、という問題が多いためです。
ですので、勉強しているのに成績が伸びない=苦手だという意識ができてしまうのです。
また、数学は抽象的な学問だということも嫌厭される理由の一つです。現実の事象をそのまま扱う学問よりもイメージがしづらいというのは、とっつきにくい印象を与えてしまいます。
しかし、一部の優秀層は別として、受験数学が得意な人のうち、抽象概念として数学をとらえている人はほとんどいないでしょう。
私を含め受験数学が解ける人のほとんどは「解法を知っている」だけです。ある程度の解法パターンを定着させ、それを組み合わせて解いているだけなのです。
ちなみに私は中学時代数学が10段階評価で3でしたし、現役受験生の時も模試では120点中13点でしたが、浪人時代に上記のことを理解してから数学がどんどん伸びました。
ですので、数学が苦手だと感じている人も一度フラットに戻して選択を考えてみるのが良いでしょう。
自分は数学が苦手だと思っている人はぜひ桜芽会の数学の授業を体験してみてください。
授業だけではなく、なぜ数学が苦手だと感じているのか、その原因から分析します。
入試における範囲が少ない
看護医療系というと理系のイメージがあるかもしれませんが、国立大学の看護学部以外は数学は選択であることがほとんどです。
また、通常理系の数学の範囲は数学Ⅲ(今後はCを含む)ですが、看護学部は国立では数ⅠA、数ⅡBまで、私立ではⅠAのみであることが多いです。
余談ですが、令和7年度の入試では国立大学の看護学部では数C(数Ⅲは入らず)が範囲に入ってきますが、これはこれまで数ⅡBの範囲で出題されていたベクトルが数Cの範囲に含まれるためと思われます。その証拠に複素数平面は範囲に含まれないことがほとんどです。
数学が苦手な理系の生徒のほとんどは数学Ⅲ(C)でつまずきます。覚えることも、解法パターンも数ⅠA、数ⅡBまでと比べると非常に多く、内容も難しいです。
裏を返すと、数ⅠA、数ⅡBまでの範囲であれば高校3年間で十分な演習が可能ですし、もし自分が出遅れたと感じていても受験期の1年間で十分逆転可能です。
これが私立大学の数ⅠAまでとなると、学習は非常に楽になります。問題パターンも限られる上に、覚えることも生物や英語に比べると少ないので、もし桜芽会で高校3年間数ⅠAの対策を行えば、入試本番で見たことのない問題はほとんど出ないはずです。
受験期だけの対策であっても、過去問対策でパターン演習を行えば十分高得点が狙うことが可能です。
進路の幅が広がる
皆さんはいつ将来の夢、またはそれに伴う進路を決定するでしょうか?私がこれまで生徒をみてきて感じるのは、高校生のうちに将来の夢を確実に決めている生徒は少数である、ということです。
もちろん、将来の夢はボヤッとはみなさん持っていると思いますが、多感な高校生の時期です。途中で夢が変わったり、より鮮明になったりと、夢や目標が変化していく時期でもあります。
看護大学や看護学部は理系にしては特殊な受験形態なので、専門の対策がしやすいと言うメリットはありますが、逆にもし他の分野に興味が出てきた時に方向転換が難しいというデメリットもあります。
しかし、数学を選択していれば進路の選択肢は格段に広がります。もちろん数ⅡBまで選択する方が選択肢は広がりますが、数ⅠAまでやっていれば数ⅡBが追加されるだけなので、進路を変える場合もだいぶ楽です。
また、私立文系では数学受験があるほど数学リテラシーに対する意識が上がってきています。
ですので、商学部、経済学部など、もし途中で進路が変わったとしても文系、理系問わず選択できるのが数学の強みです。また、数学と英語でほとんど全ての看護学科を受験することも可能です。
上記のように数学を捨てるということは選択肢を狭めるということでもあります。まだ進路が確実には決まっていないという人は、数学という選択肢をなくす前に桜芽会にご相談ください。
暗記の比重が少ない
看護系を目指す人の受験勉強は英語は必須で生物を選択する、という人も多いと思います。生物はもちろんのこと、受験英語(特に普段英語にどっぷり浸かる生活をしていない人)においては単語は重要な要素です。
暗記が得意な人、暗記が苦にならない人は暗記系が多い方が良いかと思いますが、暗記が苦手な人、苦手ではなくても暗記が嫌いな人にとっては覚えることが多いということ以上に、勉強時間中常に暗記ばっかりという状況に嫌気がさす人もいるのではないでしょうか。
私は比較的暗記は得意な方でしたが、1日の勉強時間のうち、暗記系の勉強と暗記系ではない勉強の両方をバランスよくやっていました。個人の感想ですが、暗記系ばかりやりすぎると精神的にキツかったです。
その点数学、特に数ⅠAまでの範囲であれば覚えなければならないことは非常に少ないです。
もちろん最低限のことは覚えなければなりませんが、数学はどちらかというと問題演習をしながら定着させていく形なので、暗記が苦手な人、暗記が好きではない人はぜひ数学選択を検討してみてください。
高得点を狙える可能性がある
これは人によるかと思いますが、数学は答えが明確なので問題が解けてしまえば回答に迷うということはありません。よく数学や物理の一般的な特性(得意とか不得意とかは置いておいて)として、高得点が取れるか、全く点が取れないかどちらかだ、と言われます。
これは、上記のような理由によるもので、解ければ回答に迷わないが、解けなければ全く歯が立たないということがあるからです。
もちろんミスは起こり得ますが、とくに私大のマーク式問題であればこれらの計算ミスはテクニックで減らすことができますし、選択肢がヒントになる場合もあるので全く歯が立たない場合でも悪あがきができます。
また、これまでも述べてきていますが、私大の看護学部の場合は数ⅠAまでの範囲であることが多いため、桜芽会でしっかりと対策を行えば試験当日に見たことがない問題に出会う確率はほぼないでしょう。
逆転合格を狙いたい、得点源となる教科が欲しい、という人にはまさにうってつけの科目であると言えます。
(番外編)入試形態が定まるまでは「捨てる」という選択をしない
さて、ここまで数学選択のメリットなどを書いてきましたが、それでもどうしても数学は選択肢に入らない、と言う人もいると思いますし、私も無理矢理数学選択をして欲しいとは思っていません。
しかし、自身の入試形態や志望校が決まるまでは学校授業を捨てると言う選択肢はできるだけ無くしてください。
というのも、近年入試の形態は昔に比べて多様化してきているからです。一般受験の他にも学校型推薦(公募、指定校)、総合型選抜入試といったような形式があります。
入試形態だけではなくその割合も近年変化が見られます。下のグラフは入試形態割合の推移を示したものですが、昔は一般入試が主流だったものが近年では推薦や総合型選抜の割合が増加してきています。
少しデータが古いですが、今では私大においては半数以上が一般入試以外の選抜方式であり、今後もこの一般入試以外での選抜方法の増加傾向は続くと思われます。
総合型選抜の中でも多様な入試形態が年々生まれてきており、学校の内申書を高く保っておく、科目選択を絞りすぎないことはデメリットにはなりません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私は数学の授業を担当しているので数学を推してみましたが、もちろん無理に数学選択にする必要はありません。
ただ、効率的に、戦略的に受験を勝ち抜くためには「苦手だから」という思い込みだけを理由に数学を嫌厭するのはとてももったいないことです。
もし、数学を苦手だと思っているけど本当はどうなんだろう、数学も受験科目として視野に入れて成績を上げたい!という方は、桜芽会にお気軽にお問い合わせください。
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