コラム
2023年12月23日
看護医療系専門進学塾の桜芽会です。
志望校を選択する際、皆さんは何を基準に選んでいるでしょうか。
偏差値、通いやすさ、受験科目など、さまざまな要因がありますが、何を優先するかは人それぞれだと思います。
すでに志望校を決めている人は何よりですが、本稿ではまだ志望大学を決めていない看護医療系志望者向けに、志望校を決める要員を解説していこうかと思います。
偏差値
志望校を決める際にまず注目するのは偏差値ではないでしょうか。大学といってもその数は膨大で、いきなり志望校を絞るのは困難だと思います。
大学の知識も少ない中でまず志望校を絞ろうとなった時、偏差値は最もわかりやすい指標になり得ます。
偏差値は模試を受ければ自分の偏差値が分かりますし、目標大学とのギャップも分かりやすいと思います。
また、偏差値帯で看護学部を調べることで、自分の知らなかった大学も知ることができます。
これまで候補に入ってこなかった大学も一覧で調べることができるので、志望校の選択肢が広がります。
偏差値にこだわるのは良くない、という人もいるかもしれませんが、最初の選択肢を作る上では有効な方法なので、試してみて下さい。
こちらのようなサイトが参考になります。
ただし、サイトによってどの偏差値を参考にしているかは異なります。偏差値は母集団のレベルで変わるので、あくまでも大学間の相対評価として参考程度に利用してください。
受験科目
看護大学や看護学部は理系という位置付けですが受験科目は他の学部と比べるとかなり特殊です。
国立大学の場合、共通テストで5教科7科目が必要ですが、個別学力試験では理系にも関わらず数ⅡBまで(令和7年度は移行処置もあり数Cのベクトルがある場合が多い)、私立の場合は数学はⅠAのみというところが多いです。
また、個別学力試験に関しては、国立でも私立でも2〜3科目(英語は必須であることがほとんど)であり、対策としてはかなり効率的にできることが特徴です。
2〜3科目の中でも科目選択が可能で、理系分野にも関わらず文系でも受験が可能な大学が多いです。
このようにある程度受験科目が選べるので、自分の得意科目、不得意科目に合わせて志望校を決めるのも良いでしょう。
ただ、初めから受験科目で志望校を決めようとすると大学の数が膨大になるので、まずは先ほど述べた偏差値でフィルターをかけてから受験科目で検討するのが良いでしょう。
受験形態
受験科目と同時に見て欲しい項目が受験形態です。というのも、近年受験形態が変わってきており、行き当たりばったりで受験形態を選ぶともったいないこともあります。
入試形態を大きく分けると、一般入試、共通テスト利用、学校推薦(公募、指定校)、そして近年増加している総合型選抜入試となります。
当然一般入試はチェックするかと思いますが、他の受験形態も視野に入れて対策を行いましょう。
共通テスト利用は滑り止め大学の対策に割く時間をなるべく削減するために利用されることが多い形態ですが、共通テスト対策はしなければならないため、見極めが難しい受験形態です。
多くの場合、国立大学の看護学部志望生が滑り止めで利用することが多いです。
学校推薦、総合型選抜は内心評定が必要であるため、一般受験と併用する場合は学校のテスト対策、受験対策を同時に行う必要があるので、計画的に学習を進めていかなければなりません。
近年は指定校の枠も多くなってきているため、高校入学時から指定校に焦点を当てて対策する人も増えています。
そして、近年注目されているが総合型選抜入試です。この入試形態は旧AO入試から移行したもので、昔はスポーツ推薦の側面が強かったですが、移行後はスポーツに限らず広く課外プログラムの成果が評価される入試形態となりました。
また、年々新しい入試形態が出現しているのも総合型選抜入試の特徴です。看護学部ではありませんが、例えば立命館大学ではunite programという、特定のカリキュラムを修了した学生に受験資格を与える総合型選抜入試も登場しました。
これは内申点が必要だった従来の総合型選抜とは一線を画する入試形態で、今後もさまざまな大学や学部でこのような新しい総合型選抜が出現することが予想されます。
つまり、最新の情報に常にアンテナをはり、戦略的に入試対策を進めることがこれまで以上に重要になっているということです。
もし、自分1人では上記のような対策ができない、という人は専門家に頼るのも一手です。ぜひ桜芽会に相談してください。
授業内容
偏差値、受験科目や受験形態に関しては受験生の皆さんであれば調べていることだと思いますが、志望校の絞り込みが進んだ段階で、志望大学の授業内容を調べてみましょう。
桜芽界では先輩看護師さんや先輩看護学生の方にインタビューを行っていますが、意外にも看護師国家試験の合格率を大学の志望動機にしている人は少ないです。
看護師国家試験の合格率が高くても低くても、結局は自分の頑張り次第です。ただし、看護師国家試験の対策授業を行っているかどうかは、試験対策を効率的に行う上では重要な判断材料になってくるでしょう。
また、近年グローバルな思考がスタンダードになってきており、国際系の看護に興味を持っている人も多いです。
国際看護の授業や、その他自分の目指すべき看護師像を現実のものにするために、必要であると思われる授業がある大学を選んでください。
資格取得に関しても大きな志望動機の一つです。例えば、通常保健師の資格は看護資格を取ったのち、大学院などに行って取得する人もいますが、これを大学の学部選抜で取得できるところもあります。
※ただし倍率は高いです。
学費
国立大学であれば学費は一律ですが、私立大学となるとそういうわけにはいきません。
医学部や歯学部に比べれば比較的安価ですが、通常の学部に比べると看護学部の学費は高いと言えます。
私立大学看護学部の初年度の納入金は大体150万円から250万円となっており、国立大学の初年度納入金(約80万円)や、私立大学の一般的な学部の初年度納入金(約100万〜150万円)と比べるとその高額さがわかると思います。
これが4年間となると、私立看護学部の学費は500万円〜700万円程度になってきます。
概算でも4年間で200万円の差(国立大学と比べると300万円から500万円の差)が生まれることになるので、学費を志望校選びの基準にすることは決しておかしいことではありません。
また、金銭面での看護学部の特殊性は学費だけではありません。看護学部は他の学部に比べて忙しいとされているので、アルバイトも他の学部の学生よりは制限されてしまうでしょう。
これに関しては先輩のインタビュー記事なども参考にしてみてください。
通いやすさ(1人暮らしのしやすさ)
志望理由の一つに通いやすさや1人暮らしのしやすさを上げる人も多いです。先ほど授業内容が重要ということを書きましたが、それと同程度には通いやすさや1人暮らしのしやすさを調べることも重要です。
看護師は公務員などと同じく地域性の高い職業の一つです。ドライな言い方をすると、看護師資格をとりさえすれば偏差値や授業内容は関係ない、という人もいるでしょう。
看護師資格さえ取ってしまえば、日本全国どこでも働くことが可能です。看護実習などは大学のある地域の病院で行うことが多いため、地元で就職したいという気持ちが強い人は家から通える看護大学や看護学部を目指す人が多いです。
また、1人暮らしはお金がかかります。東京などの大都市であれば家賃と生活費で、月に15万円くらいはかかると思って良いでしょう。
先ほども述べましたが、私立の看護学部は他の学科に比べて授業料が高額です。これに年間生活費で180万円程度がかかってくると考えると、通いやすさや一人暮らしをするにせよ、家賃や物価の安い地域を選ぶことは重要です。
生活費や学費のためにアルバイトをするのも良いですが、それで学業が疎かになってしまうと本末転倒です。どうしてもお金の問題がある場合は奨学金制度などを利用しましょう。
まとめ
看護医療系に進むと決めても、進学先は多岐にわたるため志望大学を決めるのには時間がかかると思います。
偏差値、受験形態、受験科目、授業内容、学費、立地など、さまざまな要因がありますが、まずはどれを優先するかを決めて志望大学を絞っていきましょう。
また、ホームページ上では分からないこともあるので、可能であればオープンキャンパスなどに参加する、先輩の話を聞くなどして志望大学への理解を深めることも重要です。
※桜芽会の先輩インタビューも参考にしてみてください。
→インタビュー記事はこちら
悔いのない大学選択をしてください!
看護医療系専門進学塾桜芽会の講習
2023年度直前講習の概要はこちら
2024年度春季講習の概要はこちら
無料LINE相談
随時受付中
無料
体験・相談
お申し込みはこちら