インタビュー
2023年12月29日
看護医療系専門進学塾の桜芽会です。
桜芽会では志望大学に合格し、キャンパスライフを送っている現役看護学生に、受験勉強の体験や現在の学生生活についてインタビューを行い、シリーズとして掲載していきます!
将来看護師を目指している人や看護学部を目指している方はもちろん、まだ何を目標にして良いか分からないという方もぜひ読んでみてください。
基本情報
氏名:匿名
大学名:川崎市立看護大学
学年: 2年
性別:女
現在大学でどんな勉強をしている?
成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学などの様々な領域の看護学や病態生理学、公衆衛生学など医療に携わる上で必要なことを学んでいます。
それだけでなく、心理学やサービスラーニング論、選択科目に音楽があったりもします。学年が上がるにつれて専門性が高い授業が増えたように感じました。
自分が将来どのような医療の場で働きたいか、どのような医療従事者になりたいかを決めるところです。
看護師を目指した時期ときっかけ
小学生の頃ナイチンゲールの伝記を読んだことがきっかけです。その頃はただ漠然と看護師になりたいと思っていただけで、なりたい理由やどんな看護師になりたいかといったことはあまり考えていませんでした。
中学生のとき家族の癌が発覚して、癌に対して悩んだり恐怖したりしている家族に何も出来ずにいました。
そういった疾患を1人で抱え込んでいる患者を精神的にサポートしたい、疾患によるボディイメージの変容に対して一緒に考えて支えていきたいと思い、より強く看護師を目指すようになりました。
1日のスケジュール
【学校がある日】
5:30起床
6:30出発
8:00到着 到着してから講義が始まるまでの時間は課題をやったり今日の講義資料を見たりしています。
8:50〜10:30 1限目 成人看護学方法論II 成人期(18歳〜64歳)の看護の方法について学びます
10:40〜12:20 2限目 地域・在宅看護学演習 主に在宅看護の記録の仕方を学びます。
12:20〜13:10 昼休み
13:10〜14:50 3限目 地域・在宅看護学演習
15:00〜16:40 4限目 疫学・保健統計I 出生率や死亡率などの統計学です。数学が苦手 なので嫌いです。
1限から4限まである日が多いです。
大学が終わった後はバイトに行ったり、そのまま帰宅したりします。
【休日】
大学がある日は朝が早いので土日は10時くらいまで寝ています。午後は予定がなければ部屋を片付けたり大学から出された課題をしたりすることが多いです。
遊びに行く日もありますが、個人的にインドアなので暇な時間はゲームをしたり動画を見て過ごします。
大学生活で大変なこと、楽しいこと
看護師は医療従事職の中でも医療の知識を総合的に持たなければならない職業なので覚えることがとても多いです。
課題の量も多いです。レポートだけでなく、看護記録であったり講義中の学習シートであったり様々です。
また、実習も大変でした。記録が全て手書きなのと、病態や薬についての調べ物が特に嫌でした。ただ実習は座学より吸収できることが多いです。
初日と最終日では疾患に対する視点が180度変わったり、新しい看護計画が思いついたりするので、もう数日実習を続けたい!と思うこともあります。
また、校内で行う演習も楽しかったです。特に注射の演習が印象に残っています。実際のアンプルや注射針を使って行うのですが、看護師っぽくて楽しかったのを覚えています。
勉強法(小学校から高校まで)
中学生まで塾で出された課題に取り組んでいたら、なんとなく成績が伸びてなんとなく志望校に合格したため、自分に合った勉強法を確立できないまま高校生になりました。
そのため1年生のうちはテスト勉強の方法が分からず苦労しました。2年生からは、とにかく手を動かさないと覚えられないことがわかったので問題集をたくさん解いて覚えました。
英単語や古文単語も書いて覚えたのですが、効率の悪い方法だったと思います。
早い段階から色々な勉強方法を試しておく、効率の良い勉強法をアドバイスしてもらうことが、受験勉強の方法を確立する上でいいかもしれません。
塾or予備校に行っていた期間
小学校4年生から中学校3年生、高校1年生の冬から3年生まで通っていました。小学校・中学校は対面授業でした。
高校でも映像授業より、授業時間や先生が目の前にいるというある程度の制約があった方が集中しやすいと考えたので対面授業にしました。自分に合った授業方法の塾に通った方がいいと思います。
また、高校受験と大学受験で異なる点は、大学受験は塾が勉強の方向性を決めてくれるのではなく、ある程度自分で方向性を決めてそれを塾がサポートしてくれるという形になったと感じました。
勉強法が確立できていない人はもちろんですが、自分の中で勉強方法を確立してから塾に通うのも、大学受験塾の特性を充分に活用できると思います。
受験勉強を始めた時期は?勉強開始時期に後悔はないか?
3年生になってから空いている時間は勉強するようにしていました。
ただ水泳部に所属しており、他の部が6月には引退している中で、7月の中旬まで練習や大会があったため、1日中勉強をしているという生活は夏休みに入ってから始まりました。
周りが勉強しているのに自分はまだ部活をしているという状況に焦りもありましたし、もっと前から勉強しておけば良かったという後悔もありました。
英語や古典などは日々の積み重ねで結果が出ることを痛感しました。
受験時の選択科目は?その科目を選択した理由も
学校の授業では、現代文、古文、数I Aの問題演習、生物、生物応用をとっていました(英語は必須選択でした)。
選択科目として生物を選んだのは、好きで得意だったこともありますし、大学に入って看護を学ぶ上で基礎になる、役に立つと思ったからです。
他の科目は自分の受験校に必要な科目や共通テストで使う科目だったのでとっていました。塾も同じような選択内容でした。
受験期と受験期以外での平日、休日の勉強時間
受験期以外は本当に勉強していなくて、試験勉強以外何もしていませんでした。塾のおかげでなんとかついていっていました。
平日も休日も0時間に等しいです。それなりに進学校だったのですが、1、2年生の間は周りもそこまで勉強していなかったので大丈夫だろうと思っていました。
3年生になってからは平日は6時間、休日は10時間程度勉強していました。
使える勉強アプリや参考書、問題集など。
勉強アプリはスタディプラスを使っていました。勉強時間を計れるだけでなく友達の勉強時間も見れるのでいい刺激になります。おすすめです。
学校でも塾でもスタプラでもそうですが、同じ目標を持つ友達の存在というのはモチベーション維持以上に重要な存在だと思います。
問題集や参考書には特にこだわりがなかったのですが、生物だけ群を抜いて好きだったので、生物だけ少しこだわりがありました。
問題集はニューグローバルという東京書籍の問題集を使っていました。高校の生物基礎で指定されていた問題集だったのですが、単元ごとに基礎から応用まで取り組めてとても理解しやすかったので、自分で生物の方も買いました。
生物の参考書は図説を使っていました。とにかく一冊に載っている情報量が多いことと図の解説が載っているのでとても重宝していました。
受験期のストレス発散法(モチベーションの維持方法)
受験後に絶対ディズニーに行こうと決めていたので、ディズニーの主題歌やアトラクションBGMをたくさん入れたプレイリストを作って移動中に聴いていました。
受験終わったらすることを考えるのもモチベーションの維持に繋がると思います。
今の大学を選んだ理由と併願校など
実は今通っている大学は第2志望です。第1志望の大学も公立大学だったのですが、共通テストの判定がCで、今通っている大学はAでした。
金銭面的になるべく公立大学に通いたかったのと、落ちた場合に通う大学が家から少し距離があり通学が大変になることが予想されたため、第2志望の大学選びました。
大学生活や学びのどこに重きを置くかが大学選びでは重要だと思います。第1志望の大学以外は、看護が学べてある程度の偏差値がある大学ならどこでも良かったため、学費と大学入学後の生活を重要視して選びました。
大学によって救急看護や地域看護など力を入れている看護分野が違ったりするので、自分のやりたい看護で選ぶこともできます。
併願校は挑戦する大学と自分の学力と同等の大学と余裕を持って合格できそうな大学に分けて選びました。慶應義塾大学、北里大学、東海大学、昭和大学などを受験しました。
受験形態(一般、総合型、推薦)とその受験形態を選んだ理由
高校の成績が特別良かったわけではなかったので、一般で受験することに決めました。
また、苦手科目と得意科目の差が大きかったため、自分の得意科目を活かしたいと思ったことも理由の1つです。
なんで大学進学を選んだの?(専門じゃない理由)
専門看護師に興味があり、資格取得試験の受験資格に大学院の修了がありました。大学院は大学を卒業しないと通えないので、専門学校ではなく大学進学を選びました。
また、専門学校卒業と大学卒業では看護師として働いたときの賃金に違いがあったことも理由の1つです。
高校生時代の勉強、進路、選択科目などに対する後悔
日頃からもっと勉強しておけば良かったと思います。特に英語単語は高校1年生からでもできるし、場所も選ばないので余計やっておけば良かったと感じています。
あとは計画性を持って受験勉強をすることです。部活の引退時期や模試の予定など区切りや目標を持って勉強することが大切だと今になって認識しました。
看護実習の体験談
2年時の基礎看護学実習で受け持った患者さんがお食事を全然食べない方でした。ご高齢の方であり、血液検査などから低栄養の傾向もありました。
なぜ食事が必要なのか理解すれば食事を少しでも摂ることができると考えたため、指導計画として「栄養素と食事が必要な理由について理解する」という計画を立てました。
少し認知機能の低下が見られ、口頭で説明するだけだけだと理解しづらいと考えため、パンフレットを自作しそれを用いながら説明することにしました。
パンフレットは、見やすいように大きな字で、かつ専門的な知識がなくても自身に必要な栄養素が理解できるように作りました。
昼食前に患者さんに作ったパンフレットを見せるととても気に入ってくださり、説明中も頷きながら聴いてくださったことが印象に残っています。個々の身体状態や疾患に合わせた支援が看護には必要なのだと学んだ体験でした。
就活/インターン事情
就活やインターンにはまだ全然取り組んでいません。周りの友人もそうだと思います。ただインターン経験は就活に役立つことが調べてわかったのでそろそろ始めたほうがいいなとは思っています。
就職情報サイト(ナース専科就職ナビ、看護のお仕事など)に登録してから多くの病院のインターン情報がメールで来るようになったので、自分が興味のある看護ができる病院を選んで始めてみようと思います。
今後のキャリアややりたいこと(キャリアプラン)
がん看護、特に乳がんについて興味があるので外科病棟で経験を積みたいと思っています。将来的にはがん専門看護師や乳がん認定看護師の資格を取りたいです。
ただ、自分のやりたい看護や看護観は経験を積んでいく過程で培われていくものであるし、全く別の科で働くこともあると思うので、どんなことにも興味を持って働きたいと思っています。
受験生や看護師を目指す人にアドバイス
看護学生は身につけなければならない知識が多くあります。そして看護師は職に就いた後も学び続ける職業であるため、勉強習慣がとても重要です。ただ、受験勉強を乗り越えれば自然と勉強習慣は身に付くので頑張ってください。
また、看護学生は周りの大学生に比べて辛いこと、我慢しなければならないことが多いです。しかし、誰かから感謝されることの嬉しさや患者さんができることが増えていく喜びを学生のうちに体験できることは、看護学生の大きな魅力です。
そして大変な職業であることを知っていながら看護師を目指す私たち看護学生も受験生も本当に偉いと思います。私は偉いんだ!と思いながら、無理しない程度に一緒に看護師を目指しましょう♪
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