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看護系大学・学部を目指す高校生におすすめの数学問題集(スタンダード/オリジナル)

参考書

2024年01月21日

看護医療系専門進学塾の桜芽会です。

看護系大学、看護学部受験に数学を選択している人もいるかと思いますが、どの数学の問題集を選べば良いのでしょうか。本稿ではレベル別におすすめの数学問題集を紹介していきます。

前回の記事では「数学重要問題集(文系)」を紹介させていただきました。(記事はこちら

この問題集はレベルが高く、看護大学、看護学部の中でも上位校レベルを受験する人におすすめする問題集でした。

しかし、大部分の看護大学、看護学部ではそこまでのレベルの数学は要求されません。そこで、本記事では多くの看護志望の受験生が利用できるおすすめ問題集を紹介します。

もちろん、難関看護大学、看護学部を目指す人も基礎の定着段階では非常に有効な問題集なので、ぜひ参考にしてください。

今回紹介するのは「教科書傍用スタンダード」「教科書傍用オリジナル」の2冊です。

新課程 教科書傍用 スタンダード数学I
新課程オリジナル数学1―教科書用傍用

【数研出版】スタンダード、オリジナルの概要

スタンダード、オリジナルは似たような構成の問題集ですが、レベルが若干異なります。どちらを使用するか迷っている方は以下の情報を参考にして見てください。

スタンダード、オリジナルの構成

スタンダードの構成はA問題(基礎)とB問題(応用)で、同じくらいの分量がありますが、オリジナルはA問題(基礎)はやや少なめ、B問題、発展問題が多めの構成になっています。

※余談ですが、この二つの問題集は数ⅠAⅡBは独立した問題集になっていますが、数Ⅲ(今後は数Cも?)に関してはスタンダード・オリジナルという一つの問題集に統一されています。

教科書傍用の問題集は計算問題や基礎問題が多く、応用問題であっても典型解法の問題が多く収録されているのが特徴です。

スタンダード、オリジナルのレベル

志望大学看護学部の偏差値が〜50であればスタンダード、偏差値が50〜55であればオリジナルをそれぞれ完璧にすれば、少なくとも合格に必要な数学の点数は十分確保できると思います。

大学によっては過去問分析、志望校対策をうまくこなせば、(他の科目の目標点数にもよりますが)偏差値60までの看護学部の受験はこの2冊で対応できます。

※ここでいう偏差値は「看護ナビ」に記載のものを参考にしています。偏差値は公表母体によって全く違うので注意してください。

どのようにこの問題集を完璧にすれば良いかは、後の「問題集の使い方」で説明します。

スタンダード、オリジナルをおすすめする理由

スタンダード、オリジナルはともに教科書傍用との記載があります。実際、学校の問題集としてこちらの問題集を採用している学校も多いと思います。

学校ではこのほかにも4stepやクリアー、サクシードなどが採用されており、実際に使っている学生の方も多いのではないでしょうか。

実際に上記で挙げたような問題集をすでに使っているよ、という看護志望の学生は、今回おすすめするスタンダードやオリジナルを使用する必要はありません。

ではなぜこの問題集を今回ご紹介するかというと、この問題集が教科書傍用であるにも関わらず、書店で一般販売されているからです(もちろんAmazonなどでも購入可能です)。

通っている高校によっては、上記のような問題集を使用していない高校もあると思います。特に通信制の高校では高校で問題集自体が配られない、ということもあります。

そんな時は書店で問題集を選ぶことになると思いますが、書店で扱っている問題集のほとんどは「解答解説に重きを置いている」ものがほとんどです。

これは、自習のしやすさを第一に考えているためで仕方がないことなのですが、そのような問題集は問題数(特に計算問題をはじめとする基本問題)が圧倒的に少ないです。

計算や基本問題ができるからといって数学が得意になるわけではないですが、数学が得意な人で計算や基本問題ができない人はいません。

特に、偏差値60までの看護大学、看護学部であれば、そんなに難しい問題ができる必要はなく、計算や基本解法がしっかりと定着していれば十分得点可能です。

ですので、計算問題や基本問題が充実しているスタンダード、オリジナルは上記偏差値帯の看護大学、看護学部を受験する方におすすめできる問題集です。

スタンダード、オリジナルの使い方

スタンダードやオリジナルは基本的な問題集であるからこそ、「できたつもり」でさらっとこなしてしまうのではなく、しっかりと定着させることが重要です。

他の数学の問題集を解くときと基本は同じで、3周を目処にこなしていきましょう。

1周目は全ての問題を解き、解けなかった問題はもちろん、時間がかかった問題や途中で手が止まった上で解けた問題などもチェックしておきましょう。

3周するのは時間との戦いでもあります。また、計算問題や基本問題は時間をかけて考える問題というよりも、感覚にできるようにならなければ本番では使えません。

よって、分からない、解けない問題は時間をかけずにすぐにチェックをつけて飛ばしてください(単なる計算ミスなどの場合は解き直してください)。

なぜわからない問題を飛ばすかというと、これがスタンダード、オリジナルにおけるデメリットでもあるのですが、解答解説がほとんどないからです。

これは教科書傍用なので仕方がないのですが、問題数に特化しているためです。

ですので、分からないところはチェックしてすぐに飛ばし、後でまとめて学校の先生や塾の先生、友達に教えてもらうのが良いでしょう。

聞く人がいない・・・という場合は、この後で紹介する解説が充実している問題集と併用してください。

スタンダード、オリジナルとの併用におすすめする問題集

先ほども述べた通り、スタンダード、オリジナルは教科書傍用の問題集なので問題数は充実していますが、解説はほとんどありません。

いわば反復練習による計算や基礎解法の定着に重きを置いた「ドリル」的な要素が強い問題集です。ですので、分からない、理解できない問題を誰かに教えてもらわなければいけません。

もちろん、塾の先生や学校の先生、友達に聞くことができれば良いですが、聞く人がいないという人には以下のような問題集を併用することをお勧めします。

チャート(白or黄)

新課程 チャート式基礎と演習数学Ⅰ+A(白)
新課程 チャート式解法と演習数学I+A 

以前も紹介している問題集ですが、解説の詳しさで言えば最も詳しい問題集の一つです。

レベルでいうと、白チャートよりも黄色チャートの方が難易度が高いので、スタンダードと白チャート、オリジナルと黄色チャートを組み合わせて学習するのが良いでしょう。

チャートは解説は詳しいですが、計算問題や基本問題の数が若干少ないです。

ですので、スタンダードやオリジナルを周回して定着を図り、分からない、解けない問題はチャートの解説を見て理解する、という使い方が良いでしょう。

スタンダードやオリジナルと全く同じ問題は載っていないかもしれませんが、類題は確実に載っています。分からない問題は単元で絞り込めば必ず類題があるので、解法を参考にしながら学習を進めてください。

スタンダード、オリジナル終了後にお勧めする問題集

さて、偏差値55以下(場合によっては60まで)の看護大学、看護学部までであればスタンダードとオリジナルだけでも入試に対応できると思いますが、さらに上の大学(偏差値60〜65以上)を狙いたい、数学を得点源にしたい、という人はスタンダードとオリジナル終了後に以下のような問題集をお勧めします。

①チャート式(黄色、青)

上記ご参照。

②数学重要問題集(ⅠAⅡB文系)

新課程 実戦 数学重要問題集 数学I・II・A・B・C〔ベクトル〕 文系

③文系数学重要事項

文系の数学 重要事項完全習得編 (河合塾シリーズ) 

④文系数学の良問プラチカ

文系数学の良問プラチカ 数学1・A・2・B (河合塾シリーズ 入試精選問題集 4) 

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