参考書
2024年08月22日
看護医療系専門進学塾の桜芽会です。桜芽会のTAが、看護学部、家政学部、医療衛生分野向けの参考書をレビューするシリーズです。
数学は、看護学部や家政学部を志望する生徒にとっても避けては通れない科目です。特に数学I・Aは、大学入試で頻出する範囲であり、その基礎をしっかりと固めることが重要です。
しかし、多くの受験生がこの分野でつまずきがちです。数学に苦手意識を持つ人も多く、どの参考書を選ぶべきか悩むことが少なくありません。
そんな中で、「数学I・A チェック&リピート」は、基礎力を効率よく身につけるために設計された参考書として、高い評価を得ています。
この参考書は、基礎的な問題を繰り返し解くことで、確実な理解と定着を目指すコンセプトに基づいています。特に、数学が得意でない人にとっても取り組みやすい内容となっており、志望校のレベルに応じた学習が進められます。
本記事では、この「数学I・A チェック&リピート」の具体的なメリットや使用方法、活用のタイミングなどを詳細に解説します。数学の基礎を確実に身につけ、大学合格への第一歩を踏み出しましょう。
参考書の著者、出版社、定価
- 著者: 亀田隆・高村正樹
- 出版社: Z会
- 定価: 1,210円(税込)
「数学I・A チェック&リピート」は、Z会が発行している信頼性の高い参考書です。新課程にも対応しており、特に数学が苦手な生徒や、基礎を徹底的に復習したい生徒に適しています。
レベル
この参考書は、基礎から中級レベルの内容をカバーしており、偏差値40~60程度の高校生向けです。数学が苦手な生徒や、基礎をしっかり確認したい生徒に特におすすめです。
どんな人におすすめか
「数学I・A チェック&リピート」は、以下のような方におすすめです。
- 数学が苦手な人: 数学に苦手意識がある生徒でも、この参考書を使えば、基礎から着実に力をつけることができます。
- 効率的に学びたい人: 要点をコンパクトにまとめた「チェック・チェック」コーナーがあり、効率的に基礎を学ぶことが可能です。
- 入試基礎レベルを確実に固めたい人: 入試基礎レベルの問題が多く収録されており、これを繰り返し解くことで、基礎力を盤石にできます。
メリット
1. シンプルでわかりやすい解説
この参考書は、基礎から中級レベルの問題を丁寧に解説しており、数学に苦手意識を持つ生徒でも取り組みやすい構成です。難しい用語を使わずに、問題の要点や解答方法を簡潔に説明しているため、初学者や中学数学までの復習が必要な生徒に最適です。
2. コンパクトな内容
無駄な情報を削ぎ落とし、必要なポイントのみを集約しているため、持ち運びに便利です。全体的なボリュームが少ないので、短期間での復習やテスト前の確認にも向いています。
3. 豊富な演習問題
各単元ごとに多くの演習問題があり、実践力を養うことができます。演習問題は基礎レベルからスタートし、少しずつレベルアップしていくため、段階的に力をつけることが可能です。
4. チェック・リピート形式で効率的な学習
「問題→解説→復習」のサイクルを繰り返すことで、知識を定着させることができます。この形式により、一度学んだ内容を何度も確認し、理解の度合いを深めることができます。
デメリット
1. 発展的な内容は少ない
この参考書は、基礎レベルに重点を置いているため、難関大学を目指す受験生には物足りないかもしれません。応用問題や高度な問題への対策は、別途用意する必要があります。
2. 応用力が求められる場合に不向き
基礎を固めるには最適ですが、応用力を鍛えるための問題が少ないため、志望校によってはさらに高度な問題集を追加する必要があります。この点で、この参考書だけでは不十分と感じる場合もあるかもしれません。
内容とその特徴
この参考書は、各単元ごとに必要な基礎事項を簡潔にまとめ、その後に問題演習を行う形式になっています。以下のような特徴があります。
- 見開きで学習: 問題→解説の流れが見開き1ページで完結しており、学習の進行がスムーズです。
- 基本定理・公式の確認: 各単元の最重要事項が「チェック・チェック」コーナーにまとめられており、基礎事項の確認が容易です。
- 過去問対策: 基礎レベルの問題でありながら、入試でよく出題されるパターンの問題も収録されており、実戦的な力を養うことができます。
使い方
学習スケジュールの例
- 高校1年生: 週2回のペースで1単元ずつ進め、1年間で全範囲を1周する。
- 高校2年生: 復習として、2回目のチェックを行い、苦手部分を重点的に復習。
- 高校3年生: 模試や過去問に合わせて、ピンポイントで弱点補強を行う。
具体的な使用方法
- 1単元を2日で完了: 1日目に「チェック・チェック」で要点を確認し、問題を解く。2日目に解説を読んで理解を深める。
- 繰り返し復習: 1度解いた問題でも、時間をおいて繰り返し解くことで、理解を定着させる。
- 間違えた問題はノートにまとめる: 解き直し用のノートを作成し、同じ間違いを繰り返さないようにする。
使用時期
- 高校1年生: 教科書と並行して基礎力を養うために使用。
- 高校2年生: 学年末や夏休みに総復習として活用。
- 高校3年生: 共通テスト対策として、頻出問題の再確認に使用。
分量
全体で約200ページ。1日1単元進める場合、約2か月で1周することが可能です。
習得時間
1周するのに約2か月、その後復習や繰り返し学習を行うことで、合計3~4か月程度で基礎力が固まります。
つまずいたら戻るといい参考書
チェックアンドリピートは「基礎問題精講」とその構成が似ており、しばしば比較される参考書です。よって、つまずいたら戻るべき参考書、次項のクリアしたら進むといい参考書については、基礎問題精講の参考書レビューを参照してください。
※【看護師/栄養士/医療衛生分野志望者必見】数学Ⅰ・A基礎問題精講レビュー
チャート式基礎からの数学Ⅰ・A(白)
カルキュール 数学I・A 基礎力・計算力アップ問題集
クリアしたら進むといい参考書
※【看護師/栄養士/医療衛生分野志望者必見】数学Ⅰ・A基礎問題精講レビュー
チャート式基礎からの数学Ⅰ・A(黄)
例題から学ぶ数学
コメント
「数学I・A チェック&リピート」は、基礎をしっかり固めたい生徒にとって非常に役立つ一冊です。特に、数学に苦手意識を持っている生徒でも、この参考書を繰り返し解くことで自信を持つことができるようになります。解説が丁寧なので、自習用教材としても有効です。
また、Z会の教材は信頼性が高く、難易度も適切に調整されているため、学習の負担を軽減しつつ着実に力を伸ばせる点も大きなメリットです。このようなサポートがあるため、特に忙しい受験生にとっては効率的に学習を進められる良い選択肢となるでしょう。
さらに、基礎問題に集中することで、難しい問題に対する恐怖心を和らげ、全体的な学習のバランスを整えることができるのも魅力です。勉強を続けるうちに、次第に問題に取り組む意欲が高まり、苦手だった数学を克服できる可能性が広がります。
まとめ
「数学I・A チェック&リピート」は、基礎からしっかりと学べる構成と、効率的な学習方法を提供する優れた参考書です。特に看護学部や家政学部を目指す受験生にとって、私立では数学I・Aの範囲しか出題されないことが多いため、この範囲は効率的に勉強しておきたいところです。
この参考書を活用することで、確かな基礎力を築き、志望校合格への第一歩を踏み出しましょう。繰り返し学習を通じて自信をつけ、次のステップへと進むための確固たる基礎を作り上げることができるでしょう。
このように、「数学I・A チェック&リピート」は、数学の基礎力を確実に養い、受験対策において強力な武器となる一冊です。受験生の皆さんにとって、この参考書が良きパートナーとなることを願っています。
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