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【杏林大学】2025年度 学校推薦型選抜入学試験 適性検査 生物基礎 解答解説

未分類

2024年11月25日

看護医療系専門進学塾の桜芽会です。

桜芽会では、各大学の看護系学科について、入試問題の解答解説を載せていきます。

今回は、杏林大学保険学部看護学科 2025年度 学校推薦型選抜入学試験 適性検査 生物基礎の解答解説を載せます。

杏林大学を志望している生徒は是非参考にしてください!

【講評】

2024年の問題と比較して易化した。出題内容に関しては、「生物基礎」で変わりはない。生物基礎の範囲から毎年満遍なく出題されていたが,今年は「生物の多様性と生態系」からの出題がなかった。そのため,比較的に解きやすくなっていた。毎年のことであるが,確実に正解がとれる問題を選び、解答するのが大事である。例えば、2025年の問92などは選択しないほうが良いだろう。来年度に向けて,ホルモンや免疫に関しては、4年連続で出題が見られる。重点的に時間をかけて、「体内環境」の勉強は優先して行いたい。違う年度の解答も作っているので,参考にしていただきたい。

【解答】

大問問題解答大問問題解答
問86問94
問87問95
問88問96
問89問97
問90②⑨問98
問91問99
問92問100
問93①⑤⑦
※間違いを発見した場合は「問い合わせ」よりご連絡ください。確認の上訂正いたします。

【解説】

※簡易的な解説です。詳細を知りたい方は桜芽会の授業または講習をご利用ください。

問86:⑤

⑤:拮抗的に働くのは,自律神経系の交感神経と副交感神経である。よって,誤りである。

自律神経系は交感神経と副交感神経から構成され、これらは同じ器官に対して拮抗的に作用する。たとえば、交感神経は心拍数を増加させる一方、副交感神経は減少させます。このような拮抗的な作用により、生体の恒常性(ホメオスタシス)が維持されます。

問87:⑤

中脳:瞳孔反射の中枢

間脳:自律神経の中枢

延髄:心臓の拍動,呼吸運動の中枢

大脳:高度な精神活動の中枢

選択肢にある小脳は,運動の調節中枢平衡を保つ中枢である。

問88:③

a→副腎皮質刺激ホルモン,甲状腺刺激ホルモンが考えられる。

※鉱質コルチコイドの分泌には,アンジオテンシンが関わるので,①③④⑤に絞れる。

b→自律神経が関わるアドレナリンとインスリンが消せるので,③に絞れる。

よって,解答は③である。

c→グリコーゲンの合成を促進する選択肢は,インスリンである。

d→グリコーゲンの分解を促進する選択肢は,成長ホルモンとアドレナリンである。

また,糖質コルチコイドはタンパク質の糖化を行う。

e→血糖値を上げるホルモンは,選択肢から選ぶと鉱質コルチコイド以外全部である。

問89:②

①:体外環境と体内環境を一定に保つのではなく,体内環境を一定に保つことを恒常性(ホメオスタシス)という。

③:呼吸系は体内環境に含まれない。

④:消化系は体内環境に含まれない。

⑤:排出系は体内環境に含まれない。

問90:②⑨

交感神経のみが分布するは,汗腺,立毛筋,皮膚の血管,副腎をおさえておこう。

また,一般入試に向けて交感神経と副交感神経が器官などに作用したときにどうなるかも確認しておきましょう。

問91:②

真核細胞>核>ヒトの赤血球(7~8μm)>原核細胞>~ウイルス>~分子

ということを大まかに把握しておくとよいでしょう。

今回の結核菌は原核細胞に位置するので,②が正しいことがわかる。

問92:④

a:化学的でなく物理的である。

b:正しい。

c:粘膜上皮にはディフェンシンという細胞膜を破壊する酵素がある。涙や唾液,汗に含まれるのがリゾチームである。

d:正しい。

e:正しい。

問93:①⑤⑦

①:異物を細胞内へ取り込み,その細胞断片を細胞表面に提示するのは,樹状細胞やマクロファージである。

⑤:拒絶反応はキラーT細胞が働く,細胞性免疫のことである。

⑦:食作用するのは,食細胞である。食細胞とは,樹状細胞・マクロファージ・好中球があげられる。

問94:④

④:細胞壁は,動物細胞には存在しない。原核生物は細胞壁をもっていることはおさえておこう。つまり,動物細胞以外は細胞壁をもつということがいえる。

問95:④

④:液胞は植物細胞特有の構造であり、主に水分や物質の貯蔵を行います。その中には色素であるアントシアンが含まれ、花や果実に鮮やかな色を与えます。一方、クロロフィルは光合成に関与する色素で、葉緑体に存在します。

問96:②

②:細胞膜は,細胞壁の内側にある。

問97:②

②:酵母(酵母菌)は真核生物である。基本的に~菌は原核生物であるが,酵母菌は例外で真核生物である。また,シアノバクテリア(ネンジュモ,ユレモ,アナベナ,イシクラゲ)は原核生物である。

問98:③

③:DNA(デオキシリボ核酸)の糖は,デオキシリボースの1種類である。

また,RNA(リボ核酸)の糖はRNAである。

DNAとRNAの違いを整理すると次の通りです。

  • DNA(デオキシリボ核酸)
    糖:デオキシリボース
    塩基:アデニン、チミン、グアニン、シトシン
    構造:二本鎖
  • RNA(リボ核酸)
    糖:リボース
    塩基:アデニン、ウラシル、グアニン、シトシン
    構造:一本鎖

問99:④

④:グルコースは,タンパク質でなく炭水化物である。

問100:③

③:ケラチン遺伝子は,皮膚や爪の細胞である。

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