入試分析/解答速報
2026年02月03日

看護医療系専門進学塾 桜芽会の看護医療系大学入試解答速報
桜芽会では、各大学の看護系学部について、入試問題の解答解説を載せていきます。
今回は、2026年度 順天堂大学 医療看護学部 一般選抜A日程 2月2日実施(生物)の解答解説を載せます。
順天堂大学 医療看護学部を志望している生徒は是非参考にしてください!
※2026年入試のその他大学や科目の解答速報まとめは「【2026年看護医療系学部】 解答速報まとめ|看護医療系専門進学塾 桜芽会」をご参照ください。
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2026年順天堂大学 医療看護学部 一般選抜 A日程 生物 講評
酵素・代謝・視覚という生物基礎の頻出領域を、知識確認とグラフ読解・因果関係の理解の両面から問う構成である。
第1問は酵素の用語穴埋めが中心で、触媒・基質・活性部位・酵素-基質複合体などの基本語を正確に言い分けられるかが得点の核となる。
一方で、活性化エネルギーを「高い状態を経由し、低下させる」という表現で整理できていないと空欄a,bで迷う。また、阻害様式(競争的阻害・非競争的阻害)と、基質濃度を上げたときの反応速度曲線(Vmaxの変化の有無)を対応づけて理解しているかが差になる。
第2問は同化・異化、呼吸の三過程(解糖系・クエン酸回路・電子伝達系)の場所とATP合成様式(基質レベルのリン酸化と酸化的リン酸化)の区別が要点である。
計算問題は、指数計算と単位感覚(細胞数×消費量×時間)を丁寧に処理できれば難しくない。
第3問は視覚で、光の通り道、網膜の構造、盲斑・黄斑の特徴、遠近調節、ロドプシンの構成と暗順応曲線の読み取りが一連で問われる。
暗順応は「感知できる最小限の光(閾値)が時間とともに低下する」点を押さえることが重要であり、aは錐体、bは桿体の寄与が大きいという典型事項を確実にしたい。
2026年順天堂大学 医療看護学部 一般選抜 A日程 生物 解答
第1問(酵素:解答番号1〜19)
1:⑧ 2:③ 3:⑨ 4:⑩ 5:⑤ 6:⑥ 7:⑯ 8:⑭ 9:⑪ 10:⑥
11:③ 12:④ 13:① 14:② 15:③ 16:② 17:③ 18:① 19:④・⑤
第2問(代謝:解答番号20〜37)
20:② 21:① 22:⑦ 23:⑩ 24:⑥ 25:⑪ 26:⑬ 27:③ 28:② 29:⑤
30:②・⑥ 31:①・⑥ 32:① 33:④ 34:②・④ 35:③・④ 36:②・⑥ 37:⑤
第3問(視覚:解答番号38〜59)
38:⑤ 39:⑥ 40:⑦ 41:⑧ 42:④ 43:② 44:⑩ 45:① 46:③ 47:③
48:①・⑤ 49:⑦ 50:② 51:③ 52:⑤ 53:② 54:① 55:⑧ 56:⑩ 57:⑦
58:④ 59:②
2026年順天堂大学 医療看護学部 一般選抜 A日程 生物 解説
第1問(酵素)
解答番号1〜9は用語穴埋めである。触媒(1)として働く代表が酵素であり、酵素の主成分はタンパク質(2)である。
酵素が作用する物質は基質(3)、反応後に得られるものは生成物(4)である。反応は一時的に高いエネルギー状態(遷移状態)を経由し、その山を越えるための活性化エネルギー(5)が必要となる。
酵素は活性化エネルギーを低下させて反応を進める。基質が結合し触媒作用が発揮される部位が活性部位(6)であり、基質が結合した状態は酵素-基質複合体(7)である。
酵素は最適pH・最適温度(8)をもち、補酵素(9)のような低分子有機物を必要とする場合がある。
解答番号10(空欄a〜c)は、aが「高い」、bが「低い」、cが「弱い」の組合せである。反応は高エネルギー状態を経由し、酵素は活性化エネルギーを低下させる。補酵素は一般に酵素と弱く結合し、反応の過程で受け渡しされる点が重要である(強く結合する場合は補欠分子族と区別される)。
解答番号11は、酵素が反応の前後で消費されず繰り返し作用できることに対応する。化学反応を促進しても自らは変化しないことが『触媒』の定義である。
解答番号12は最適pHの典型である。唾液アミラーゼは中性付近(pH7)、ペプシンは胃内で働くため強酸性(pH2)で活性が高い。トリプシンは小腸で働くため弱塩基性(pH8)付近で活性が高い。
解答番号13〜14はグラフ読解である。基質が十分にある条件で酵素濃度を上げれば、単位時間あたりに形成される酵素-基質複合体が増えるため初速度が大きくなり、同じ生成物量に早く到達する(13)。一方、酵素濃度が一定で基質量自体を増やせば、反応が進んだ後に到達する生成物の総量(基質が尽きる地点)が増えるため、最終到達量(平衡に達するまでの量)が高くなる(14)。
解答番号15〜18は阻害様式の整理である。競争的阻害は基質と似た構造の阻害剤が活性部位に結合し、基質との結合を妨げる(15)。非競争的阻害は活性部位以外に結合して酵素の立体構造を変化させ、活性を下げる(16)。
反応速度曲線では、競争的阻害は基質濃度を十分高くすれば阻害剤を押しのけられるため最大速度は変わらず、曲線が右にずれる(17)。非競争的阻害は活性そのものが低下するため最大速度が低下し、基質濃度を上げても元の最大速度に届かない(18)。
解答番号19はアロステリック酵素である。生成物がアロステリック部位に結合して酵素活性を下げるのは負のフィードバックであり(④)、結合部位が活性部位と異なる点で非競争的阻害に相当する(⑤)。
第2問(代謝)
解答番号20〜27は代謝の基本整理である。分解反応が異化(20)、合成反応が同化(21)である。二酸化炭素(22)を炭素源として有機物(23)を合成するのは同化の一種であり、酸素(24)を用いて有機物を分解してエネルギーを取り出すのが呼吸(25)である。
呼吸では細胞質基質(解糖系)とミトコンドリア(26)で反応が進み、ATP(27)が合成される。一般に異化では化学エネルギーの総和は減少し、同化では増加するため、解答番号28は『減少・増加』である。
解答番号29は呼吸の場所である。解糖系は細胞質基質、クエン酸回路と電子伝達系はミトコンドリアで進む(真核生物)。
解答番号30は解糖系のATP収支とATP合成様式である。解糖系ではATPを2分子消費し4分子産生するため、基質レベルのリン酸化として『2→4』が正しい。
ATPは中間代謝産物に結合したリン酸基がADPへ移されて作られるため、説明として最も適当なのは②・⑥である(無機リン酸を直接ADPへ付加するというより、基質からのリン酸基転移である)。
解答番号31はピルビン酸の行方である。好気条件ではピルビン酸はミトコンドリアへ運ばれ(①)、嫌気条件では乳酸やエタノールへ変換される(⑥)。『ミトコンドリアへ入る前にアセチルCoAへ変換される』という表現は誤りで、変換はミトコンドリア内で起こる。
解答番号32〜33はクエン酸回路の理解を問う。マロン酸はコハク酸脱水素酵素に対する競争的阻害剤であり、コハク酸からフマル酸への反応が阻害される。
そのためコハク酸が蓄積しやすくなる(32)。また、阻害下でフマル酸やオキサロ酢酸を加えると回路を巡ってコハク酸が生じることが示せるため、実験2・3が『コハク酸が増加』に対応し、回路性の根拠となる(33)。
解答番号34は電子伝達系である。NADHやFADH2が電子を渡し、膜を隔てたH+勾配(プロトン駆動力)が形成され、そのエネルギーでATP合成酵素がATPを合成する(②)。電子伝達系に関与する代表的な補酵素はNADHとFADH2である(④)。
解答番号35〜36は脂肪・タンパク質が呼吸基質になるときの流れである。脂肪酸はβ酸化を受けてアセチルCoAとなりクエン酸回路へ入る(③)。
グリセリンは解糖系に入りピルビン酸へ至る(④)。タンパク質はアミノ酸に分解されたのち、脱アミノ反応でアミノ基が除かれ、炭素骨格が有機酸として代謝系へ流入する。
脱アミノでアンモニアが生じる点(②)と、アミノ酸の種類によりピルビン酸や回路中間体になる点(⑥)が要点である。
解答番号37は計算である。1細胞あたりの酸素消費量が3.5×10^-11 g/時、細胞数が6.0×10^13個なので、1時間あたりの総消費量は3.5×6.0×10^(−11+13)=21×10^2=2.1×10^3 g=2.1 kgである。1日は24時間なので2.1×24=50.4 kgとなり、最も近いのは50 kg(⑤)である。
第3問(視覚)
解答番号38〜46は眼球内での光の通り道と情報伝達である。光は角膜(38)→瞳孔(39)→水晶体(40)→ガラス体(41)を通過して網膜(42)に達する。網膜には視細胞(43)が並び、光刺激を電気的信号(44)へ変換する。信号は網膜内の神経細胞(45)のネットワークで処理され、視神経(46)を経て脳へ伝わる。
解答番号47は盲斑・黄斑(中心窩)の典型である。盲斑は視神経が出る部位で視細胞が存在しない。一方、黄斑(中心窩)では錐体細胞が高密度であり、桿体細胞はほとんど存在しないため、密度比較としては『錐体が高い』が適当である(③)。
解答番号48は桿体・錐体の働きである。桿体は弱い光でも反応し、主として明暗(光の強弱)の識別を担う。錐体は明るい条件で働き、色の識別に関与する。また明期になると桿体細胞の閾値が上がるので、光の感度は上昇する。よって①と⑤となる。
解答番号49〜50は遠近調節である。遠くを見るときは毛様体筋が弛緩し、チン小帯が緊張して水晶体が薄くなる(49:⑦)。近くを見るときは毛様体筋が収縮し、チン小帯がゆるんで水晶体が厚くなる(50:②)。
解答番号51〜57は視物質ロドプシンの理解である。ロドプシン(51)はビタミンA由来のレチナール(53)とタンパク質であるオプシン(54)からなる。
暗所(55)では桿体細胞(56)内にロドプシンが存在し、光を吸収するとレチナールの構造が変化してオプシンから外れ、連鎖的に信号伝達が起こる。明所(57)ではレチナールが元に戻り、再びオプシンと結合してロドプシンが再生される。
解答番号58〜59は暗順応曲線の読解である。縦軸は『感知できる最小限の光(閾値)』であり、暗所へ移動して時間が経つほど閾値が低下する(感度が上がる)。したがってAは最小限の光、Bは暗所であり(58:④)、初期のaでは錐体の感度上昇、後半のbでは桿体の感度上昇が主に寄与する(59:②)。
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