入試分析/解答速報
2026年02月04日

看護医療系専門進学塾 桜芽会の看護医療系大学入試解答速報
桜芽会では、各大学の看護系学部について、入試問題の解答解説を載せていきます。
今回は、2026年度 杏林大学 保健学部看護学科 一般選抜前期2日目(2月4日実施) 生物の解答解説を載せます。
杏林大学 保健学部看護学科を志望している生徒は是非参考にしてください!
※2026年入試のその他大学や科目の解答速報まとめは「【2026年看護医療系学部】 解答速報まとめ|看護医療系専門進学塾 桜芽会」をご参照ください。
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2026年杏林大学 保健学部看護学科 一般2日目 生物 講評
I(代謝・ATP・酵素・過酸化水素の実験)
ATP/酵素の超頻出ど真ん中。ただし「ATPの構成」「酵素=触媒」の説明で、ひっかけ(“真核生物に特有”“37℃必須”など)を混ぜて基礎の穴を狙っている。後半の過酸化水素の実験は、知識というより 「何が反応を進めてるか(酵素/無機触媒)」「発生気体の同定(線香)」 を文章手順から整理する問題。→ 実験を“結果から覚える”タイプは落としやすい。
II(生態系:バイオーム・遷移・光補償点・食物連鎖)
用語問題に見せかけて、実は 因果関係(降水量→植生、裸地→先駆種→遷移) を文章で追わせるタイプ。光補償点は、計算ではなく 「光が弱い環境でどっちが有利か」 を“昼夜の収支”として理解しているか確認している。生産者・消費者・分解者は定番だが、文中の「有機物/無機物」の置き方が地味にいやらしい。→ 言葉の定義が曖昧だと迷う。
III-A(行動・学習:反射/本能/条件づけ/慣れ・脱慣れ・鋭敏化+シナプス)
このセットで一番“差”がつくのはここ。行動の分類(生得/習得)だけでなく、慣れ→脱慣れ→鋭敏化を神経機構(放出量・チャネル)と結びつけているのがポイント。図・選択肢があるので、単語暗記ではなく「どの現象が起きたら波形/放出量がどうなるか」を問う。→ 神経の“順序立て”ができるかが勝負。
III-B(遺伝情報:形質転換〜DNAが本体〜遺伝暗号)
ここは王道の歴史問題+セントラルドグマ。ただ、人物・実験の順番・実験内容の対応を、文章から正確に拾わせるので、名前だけ覚えてる学習だと厳しい。後半は コドン/翻訳/終止コドンなど、教科書の定義をそのまま使えるかチェック。“言葉の取り違え(転写と翻訳、コドンとアンチコドン)”が典型的な失点ポイント。
難易度は「基礎〜標準」だが、文章処理量が多く、ミスは“理解不足”より“読み落とし・定義の曖昧さ”で起きるタイプ。対策としては用語を 一文で定義できる(ATP/触媒/先駆種/光補償点/慣れ/脱慣れ/鋭敏化/コドン/翻訳)実験は 目的→操作→観察→結論の順で口頭再現できるこの2つを固めるのが最短である。
2026年杏林大学 保健学部看護学科 一般2日目 生物 解答
Ⅰ
問1:ア④/イ③
問2:①・⑦
問3:オ①/カ⑥
問4:キ①/ク⑤
問5:ケ②/コ③
問6:サ①/シ④
問7:ス①
問8:セ②/ソ④
問9:タ③
Ⅱ
問1:①
問2:イ④/ウ⑤/エ①
問3:④
問4:③
問5:③
問6:④
問7:①
問8:⑥
問9:サ④/シ③/ス⑥
問10:②
問11:⑤
Ⅲ-A
問1:ア②/イ⑥/ウ①/エ③
問2:オ①/カ⑥/キ⑨/ク②/ケ③
問3:①・③
問4:サ⓪/シ⑧/ス⑤/セ⑥/ソ②
問5:③
問6:④
問7:④
Ⅲ-B
問1:ア④/イ⑦/ウ⑨/エ⑤/オ⑥
問2:②・⑤・⑥
問3:⑥
問4:③・④
問5:④
問6:③
問7:⑤
問8:⑤
問9:②・③
2026年杏林大学 保健学部看護学科 一般2日目 生物 解説
Ⅰ
問1:ア④ 基質/イ③ 化学
細胞内で有機物が呼吸に使われるとき,有機物は呼吸基質。有機物に含まれるエネルギーは化学エネルギーとしてATPにいったん蓄えられる。
問2:① ADP・⑦ リン酸
ATPは ADP+リン酸(Pi) から合成される(リン酸結合にエネルギーが蓄えられる)。
問3:オ① 異化/カ⑥ タンパク質が分解される過程
複雑な物質を単純な物質へ分解してエネルギーを取り出すのが異化。例としてはタンパク質分解などの分解反応。
問4:①・⑤
①×:ATPはリン酸が3つ(「2つだけ」はADP)。
⑤×:ATPは原核生物(細菌)にも存在する。
問5:②・③
触媒(酵素)は反応を進めるが自分は変化しない(②)。少量でも繰り返し働く(③)。
問6:①・④
①×:高温ほどよい、ではない。最適温度があり、高すぎると失活。
④×:カタラーゼは過酸化水素を分解する(合成ではない)。(2H₂O₂ → 2H₂O+O₂)
問7:①(i:無、ii:有、iii:有、iv:有)
「激しく」起こるのは 肝臓(カタラーゼが非常に多い) と 酸化マンガン(IV)。
ダイコン片にもカタラーゼは含まれているので,解答として①。
問8:セ②(激しくなった)/ソ④(酸素)
過酸化水素が分解されて出るのは O₂。酸素が増えると燃焼が助けられ、線香は激しく燃える。
問9:③
酵素(肝臓のカタラーゼ)や酸化マンガン(IV)は反応で消費されないので、過酸化水素を追加すると、最初に激しかった試験管で再び激しく発生する。
Ⅱ
問1:① 植生
環境に応じた「植物の集まり」は植生。相観(見た目)で森林・草原・荒原などに大別できる。
問2:イ④ 森林/ウ⑤ 草原/エ① 荒原
年降水量が多い→樹木が成立しやすく森林
降水量が中程度で草本優占→草原
極端に少ない→植物が乏しく荒原
問3:④ 先駆種
裸地などに最初に侵入して環境を整える生物群が先駆種。
問4:③ 地衣類
菌類と藻類の共生体=地衣類。一次遷移の初期に典型。
問5:③ スギゴケ
裸地→地衣類→コケ植物…の順で侵入し、土壌形成に寄与する。選択肢ではコケのスギゴケが該当。
問6:④ 光補償点
光の強さが光補償点より弱いと、呼吸>光合成となり有機物が減る。
問7:① 植物Aのみ
Aの光補償点=30% → 40%は上回るので日中はプラスになりやすい
Bの光補償点=50% → 40%では日中でもマイナス寄り
さらにBは呼吸が大きく暗期の消費も大きいので不利。
問8:⑥ 有機物
植物プランクトンは光合成で有機物をつくり、それを動物プランクトンや魚が利用する。
問9:サ④ 生産者/シ③ 消費者/ス⑥ 分解者
有機物をつくる→生産者
小魚を食べる大型魚→消費者
死骸・排出物の有機物を分解→分解者
問10:② ウマ
生産者を主に食べる=草食動物。選択肢で該当するのはウマ。
問11:⑤ 有機物を無機物にする
分解者は有機物を分解して最終的に無機物へ戻し、物質循環を成立させる。
Ⅲ-A
問1:ア=② 生得的行動 イ=⑥ かぎ刺激 ウ=① 学習 エ=③ 習得的行動
定型的な反応は生得的行動、その引き金がかぎ刺激。神経回路が変わって行動が変化するのが学習で、変化後の行動が習得的行動。
問2:オ=① 慣れ カ=⑥ カルシウム キ=⑨ 減少 ク=② 脱慣れ ケ=③ 鋭敏化
同じ刺激の反復で反射が弱まり消えるのが慣れ。慣れではシナプス前終末のCa²⁺流入が減り、小胞放出(=伝達物質放出)が減る。尾部ショックで一時的に回復するのが脱慣れ、強いショックで反射が強くなるのが鋭敏化。
問3:①・③
①パブロフの犬
③白ネズミ+大音量(恐怖条件付け)は古典的条件付け。
②④はオペラント条件付け
⑤は生得的な定型行動。
問4:サ=⓪(電位依存性Ca²⁺チャネルが開きCa²⁺流入) シ=⑧(シナプス前膜とシナプス小胞が融合) ス=⑤(神経伝達物質が放出) セ=⑥(受容体に結合) ソ=②(リガンド依存性Na⁺チャネルが開きNa⁺流入)
活動電位到達 → Ca²⁺流入 → 小胞融合 → 放出 → 受容体結合 → Na⁺流入でEPSP。
問5:③
慣れは「感覚ニューロンの活動電位」はほぼ同じで、「運動ニューロンのEPSP(膜電位変化)」が小さくなる。図③が適している。
問6:④
K⁺チャネルが働きにくいと再分極が遅れ、脱分極の持続時間が長くなる(大きさは基本同程度)。
問7:④ 新しいシナプスが形成される
長期の鋭敏化は構造変化(シナプス新生など)が特徴。
III-B
問1:ア=④ グリフィス(1928 形質転換) イ=⑦ エイブリー(1944 DNAが本体) ウ=⑨ ハーシーとチェイス(1952 放射性同位体でDNAを確認) エ=⑤ ワトソンとクリック(二重らせん) オ=⑥ ニーレンバーグ(1961 遺伝暗号解読の突破口)
形質転換→DNA本体→ファージ実験→二重らせん→遺伝暗号解読、の流れ。
問2:②・⑤・⑥
②:S型は病原性あり。
⑤:生きたSが入ってるので当然発病。
⑥:加熱Sの“何か”でRがSに形質転換して発病。
問3:⑥
「生きたR+加熱S」でRがSに変わる=形質転換。
問4:③ バクテリオファージ・④ 大腸菌
ハーシー&チェイスはファージと大腸菌で、DNAとタンパク質のどちらが細胞内に入るかを追った。
問5:④ コドン
mRNAの3塩基(コドン)がアミノ酸を指定。
問6:③ 翻訳
mRNAのコドンがアミノ酸に読み替えられる過程=翻訳。
問7:⑤ ウラシル
RNAはU、DNAはT。
問8:⑤ 遺伝暗号には複数のシが同じアミノ酸を指定する場合がある
遺伝暗号には縮重(同義コドン)がある。
問9:② UAG・③ UAA
終止コドンは UAA・UAG・UGA(この中にあるのはUAAとUAG)。AUGは開始。
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