入試分析/解答速報
2026年02月04日

看護医療系専門進学塾 桜芽会の看護医療系大学入試解答速報
桜芽会では、各大学の看護系学部について、入試問題の解答解説を載せていきます。
今回は、2026年度 武蔵野大学 看護学部 一般選抜A日程(2月4日実施) 生物の解答解説を載せます。
武蔵野大学 看護学部を志望している生徒は是非参考にしてください!
※2026年入試のその他大学や科目の解答速報まとめは「【2026年看護医療系学部】 解答速報まとめ|看護医療系専門進学塾 桜芽会」をご参照ください。
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2026年武蔵野大学 看護学部 一般選抜A日程 生物 講評
第1問は、系統樹の読み取りと分子時計の計算が中心である。系統樹は「枝分かれの新旧」と「共通祖先」を誤ると連鎖的に失点するため、A・Bが最も近縁であること、Dが最初に分岐した系統であることなど、図から直接読み取れる事実を整理してから選択肢に当てはめる必要がある。分子時計は、配列差が「両系統で蓄積した置換の合計」である点(2系統分で時間が2倍になる点)を落とすと計算がずれる。分類階級(種-属-科-目-綱-門-界)と三ドメイン(細菌・古細菌・真核)も頻出であり、用語の定義を短く言えるようにしておきたい。
第2問は、酵素の基本(触媒、活性化エネルギー、最適条件)に加え、ホルモンによるフィードバックやアロステリック調節が問われる。酵素反応の図では、ΔGと活性化エネルギーを混同しやすい。酵素は反応の平衡(ΔG)を変えず、活性化エネルギーのみを下げるという原則を軸に整理するとよい。フィードバックは「どの器官がどのホルモンを分泌し、何が抑制されるか」を経路として押さえることが重要である。
第3問は、配偶子形成の細胞分裂段階と、発生における誘導(形成体、BMPとその阻害因子)が中心である。減数分裂は「第1分裂で相同染色体が分離し、第2分裂で姉妹染色分体が分離する」という分離対象の違いを軸に段階を対応づけると迷いにくい。誘導では、BMPが働くと表皮、BMPが阻害されると神経という“対”を明確にすることが得点につながる。
第4問は、ホルモンの一般性(受容体、作用時間)と血糖調節、さらに感覚受容(適刺激、視覚・聴覚・平衡感覚)が扱われる。グラフ問題は、血糖上昇後にインスリンが増え、グルカゴンが低下するという因果を追えば解ける。感覚は、器官名(前庭・うずまき管)と受容の仕組み(耳石、感覚毛)を結びつけて理解しておきたい。
第5問は、生態学の個体群推定(区画法・標識再捕法)と、物質循環(窒素循環)を同一大問で扱う構成である。看護系入試では暗記語句に寄る出題が多い一方、標識再捕法の式の意味(割合の比較)や、富栄養化の因果(栄養塩増加→藻類増殖→水質悪化)を因果で説明できるかが差となる。用語を並べるだけでなく、どの段階でどの生物(根粒菌・硝化菌・脱窒菌)が働き、何が何へ変換されるかを矢印で整理しておくと再現性が高い。
2026年武蔵野大学 看護学部 一般選抜A日程 生物 解答
第1問(解答番号1〜10)
1:⑤ 2:⑤ 3:③ 4:⑤ 5:⑤ 6:⑥ 7:⑤ 8:⑧ 9:③ 10:④
第2問(解答番号11〜20)
11:② 12:⑤ 13:⑧(順不同) 14:③ 15:⑤ 16:③
17:④ 18:⑥(順不同) 19:⑤ 20:②
第3問(解答番号21〜30)
21:③ 22:④ 23:① 24:③ 25:② 26:⑨ 27:① 28:⑥(順不同)
29:④ 30:⑥(順不同)
第4問(解答番号31〜40)
31:④ 32:② 33:⑥ 34:③ 35:③ 36:④ 37:④ 38:⑤ 39:⑧ 40:⑨
第5問(解答番号41〜50)
41:④ 42:② 43:⑦ 44:① 45:② 46:③ 47:⑤ 48:① 49:⑧ 50:④
2026年武蔵野大学 看護学部 一般選抜A日程 生物 解説
【第1問】
(1) DNA塩基配列やタンパク質のアミノ酸配列に生じる変化は、個体の形態変化だけでなく分子レベルでの進化として捉えられる。このような分子レベルの変化の蓄積を分子進化という。突然変異(置換・挿入・欠失など)で生じた変異のうち、中立的なものが集団内で固定していくことが多く、系統推定の手がかりとなる。
(2) 系統樹では、同じ分岐点(共通祖先)を共有するほど近縁である。図ではAとBが最も近くで枝分かれしており近縁である(aは正しい)。またDは最初に分岐しており、A・B・Cの祖先そのものではない(bは誤り)。最初に分岐した系統である(cは正しい)ため、aとcの組合せが正しい。
(3) 配列差が小さいほど近縁である。EとFは差が2で最も近く、HとIは差が8で互いに比較的近い。一方GはE・Fに対して8、H・Iに対して10であり、GはE・F側に近い。よって「(E,F)がまとまり、そこへGが加わり、そのクレードが(H,I)のクレードと分かれる」形の系統樹が適切である。
(4) 分子時計では、観察される配列差は分岐後に両系統で独立に蓄積した置換の合計である。EとGの差は8/70(1アミノ酸あたり0.114…)であり、分岐後の時間は0.08×10^9年である。したがって1系統あたりの速度は (8/70)/(2×0.08) ≒0.71(10億年あたりの1アミノ酸の変化数)となる。
(5) 二名法はリンネが整備した命名法であり、学名は属名(先頭大文字)+種小名(小文字)で表す。例のHomo sapiensではHomoが属名、sapiensが種小名である。
(6) 生物の階層的分類は、種-属-科-目-綱-門-界の順に大きくなる。したがって図の空欄は、種の上が属、科の下が目、綱の下が門、最下位が界である。
(10) 三ドメインでは、細菌ドメインにシアノバクテリアや大腸菌が含まれるためaは正しい。古細菌は極限環境に多いが海水や土壌などにも広く存在するためbも正しい。真核生物は系統的には古細菌に近縁であり、cは誤りである。
【第2問】
(11〜13) 酵素反応が関係しないものを選ぶ問題である。②は担体による促進拡散であり、基質変換を触媒する酵素反応ではない。⑤はペプチド結合形成が細胞内ではリボソームで進むが、設問文は化学的な脱水縮合の説明であり「酵素反応」として扱わない意図であると解釈できる。⑧はポリペプチドの二次・三次構造の説明であり、触媒反応ではない。①③④⑥⑦はいずれもATP合成酵素、アデニル酸シクラーゼ、Rubisco、ミオシンATPアーゼなどの触媒作用が関与する。
(14)(15) 反応速度に影響するのは活性化エネルギーであり、酵素は反応物から生成物へのエネルギー差を変えない。図では、無触媒の活性化エネルギーは高い山(実線ピーク)までであり、B+Cで表される。酵素存在下の活性化エネルギーは反応物から低い山(破線ピーク)まででありCで表される。
(16) 20℃・pH6.8から最適条件(37℃・pH7.0)に近づけるほど活性は上がる。選択肢では温度を30℃に上げる操作が最も合理的である。80℃は多くの酵素で変性を招く。
(17)(18) 甲状腺ホルモン(チロキシン)は下垂体前葉のTSH分泌(および視床下部のTRH分泌)を負のフィードバックで抑制するため③が正しい。血糖低下を感知すると膵臓ランゲルハンス島A細胞がグルカゴンを分泌し、肝臓でグリコーゲン分解・糖新生を促して血糖を上げるため⑥が正しい。バソプレシンは下垂体後葉から分泌され、集合管で水再吸収を促進する。
(19) アロステリック酵素は活性部位とは別の調節部位(アロステリック部位)をもち、効果因子の結合で立体構造が変化して活性が変わる。阻害型効果因子が結合するとVmaxが低下するなどし、基質濃度を上げても最大速度が回復しない場合があるため⑤が正しい。
(20) 補酵素は一般的に低分子で熱に強い物質である。
【第3問】
(21) 精子形成では、一次精母細胞が第1分裂を行って二次精母細胞になる。第1分裂で相同染色体が分離する点が特徴であり、該当するのは③である。
(22) 一次精母細胞1個は第1分裂で2個の二次精母細胞となり、さらに第2分裂で4個の精細胞(のち精子)になるため4個である。
(23)(24) ある領域が隣接領域の分化方向を決める現象は誘導である(①)。その働きをもつ部分は両生類では形成体(オーガナイザー)である(③)。
(25) 発生段階で観察される構造は、卵割期に卵割腔、原腸形成で原腸、神経誘導で神経板、のちに脊髄が形成される。よって順序は卵割腔→原腸→神経板→脊髄である。
(26) 桑実胚期は卵割の進行で生じ、その後に原腸胚期、神経胚期、尾芽胚期へ進む。よって⑨が適切である。
(27)(28) 他領域との相互作用がない条件では、予定外胚葉は外胚葉(表皮)へ、予定内胚葉は内胚葉(消化管など)へ分化する。したがって①と⑥が正しい。
(29)(30) BMPは細胞膜上の受容体に結合するシグナルであり、外胚葉ではBMPが強いと表皮へ分化するため④が正しい。形成体から分泌されるノギンやコーディンはBMPに直接結合して受容体への結合を妨げ、BMPを抑えるため⑥が正しい。BMPが抑えられることで神経分化が促される。
【第4問】
(31) ホルモンは標的細胞の受容体と結合して作用する。神経による調節に比べて反応は遅いが持続時間は長い。さらに、1つのホルモンが複数器官に作用することは多い。よって(受容体・長い・多い)の組合せが正しい。
(32)(33) 食後に血糖が上昇すると、それを下げるインスリンが増加するためホルモン(a)はインスリンである。血糖上昇時にはグルカゴンは抑制されるため、ホルモン(b)はグルカゴンである。
(34) 血糖が一時的に上がった後、数時間でほぼ基準値に戻っており、インスリン分泌(a)も適切に上がっている。典型的な糖尿病のような持続的高血糖が見られないため健常者の変化である。
(35) 腎臓では、原尿中のグルコースは尿細管でほぼ完全に再吸収される。血糖が腎閾値を超えると再吸収が飽和して糖が出る。
(36) 受容器が最も感受性高く受容できる刺激を適刺激という。視細胞の適刺激は光、聴覚受容器の適刺激は音波である。
(37)(38) 網膜周辺部に多く暗所視に関与する桿体は視物質ロドプシンをもつ。色覚は錐体が担う。
(39) 耳石の動きで感覚毛が刺激され、身体の傾きを受容する器官は前庭である。
(40) 音波を受容する有毛細胞はうずまき管(蝸牛)に存在する。
【第5問】
(41)単位空間あたりの個体数を表す語は個体群密度である。個体群の「大きさ」を量として扱う最も基本的な指標であり、個体数そのもの(現存量)とは区別される。区画(一定面積・一定体積)を設定して個体数を数え、面積(体積)で割って求める。
(42-43)一定面積の区画を複数設定してその中の個体数を数える方法は区画法である。移動しにくい植物や固着性・緩慢な動物の個体群に適する。一方、移動性が高く直接数えにくい動物では、捕獲して標識し放し、時間をおいて再捕獲し、再捕獲個体に占める標識個体の割合から全体数を推定する標識再捕法を用いる。
(44)標識再捕法の基本式は、1回目に標識した個体数をM、2回目の捕獲個体数をn、そのうち標識個体数をmとすると、全体個体数Nは N=(M×n)/m と近似される。2回の捕獲の間に個体群が十分混ざること、標識が脱落しないこと、死亡・出生・移出入が小さいことなどが前提となる。表の組合せでは、エ=標識個体数、オ=2度目の捕獲個体数、カ=2度目の捕獲での標識個体数が該当するため①である。
(45)与えられた条件では、M=80、n=100、m=20である。したがって N=(80×100)/20=8000/20=400 となる。
(46-49)文章Bは窒素循環である。大気中の窒素分子は多くの生物が直接利用できないが、マメ科植物の根に共生する根粒菌などの窒素固定細菌が、窒素分子をアンモニアなどの窒素化合物へ変換する(窒素固定)。その後、土壌中のアンモニアは硝化菌により亜硝酸→硝酸へ酸化され硝酸イオンとなる(硝化)。一方、硝酸イオンは脱窒菌により窒素分子などへ還元され、気体として大気へ戻る(脱窒)。
(50) 化学肥料の多投入や家畜排泄物の流入で水域へ窒素・リンが過剰に供給されると、植物プランクトンが異常増殖し、アオコや赤潮が発生する。これが富栄養化である。増殖した藻類の死骸が分解される過程で溶存酸素が消費され、魚類などの生育阻害やへい死を招くことも多い。選択肢では「アオコ・赤潮が発生する」が最も端的に富栄養化を示す。
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